SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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あまりお金をかけずに景気対策

補助金公共事業よりも、長期無利子融資による自然エネルギーや省エネ技術の導入が、結果としては、エネルギー自給率を高めると同時に景気対策にもなる。これは、どういうことかと言うと、まず、原資としては、ガソリンの暫定税率2兆円を無利子融資枠とする。これで20年間無利子融資を行なう。太陽光発電風力発電などの自然エネルギー設備を作れば、将来にわたってお金が入ってくる。そのお金で返済する。自然エネルギーの問題点は、導入時のコストが最大で、あとは、維持費だけというのが特徴である。これが景気対策にはいい。

つまり、お金をかけるのが今で、後は、自然からタダで借金を返済する様な形になる訳だ。太陽光発電は、まだまだ投資効率が悪いと思うけれど、風力ならば採算に合う。その為には売電単価を12円程度にまで上げるべきだ。今は売電単価が発電業界の圧力によって安くて採算が合わず、日本では風力発電は普及していないが、ドイツなどでは既に採算ベースに乗っている。日本は風が弱くて条件のいい所は少ないが、秋田県あたりでは津軽の空っ風と言われる強い風があるので、そういう風を捉えてガンガン発電すれば採算に合うだろう。その際に注意したいのは騒音基準をきちんと定めて周辺住民の迷惑にならない様に現実的な基準を設ける事が必要だ。またマグナス風車など低速で回転する騒音の少ない風力発電設備もあるので、そういう設備を民家の近くに置いて、民家から遠くであれば、普通の風力発電設備を導入してもいいと思う。

マグナス風車
 マグナス風車についての詳細
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20080212/1202813048

寒い地域は灯油を沢山使う。そこで、ペアガラスの導入を無利子融資対象にする。また、新築住宅やビルにペアガラスの導入を義務化する。義務化する事で量産効率を高め、一般的な1枚ガラスよりも高価なペアガラスを低コスト化する。その上で無利子融資によって、20年間無利子で貸し付ける。大体、東北地方では1世帯あたり、一冬、10万円程度の暖房費がかかるそうである。ペアガラスを導入すれば、窓から45%逃げていた熱を40%は保温できるそうなので、10万円が6万円となり、4万円浮く計算になる。一世帯あたり40万円の無利子融資枠で、最短10年で返済できる計算になる。また返済期間を20年とすれば、毎年2万円浮く事になり、魅力的な選択肢となるだろう。

こういう対策をすると、エネルギー自給率は高まるし、環境にも優しいし、景気対策にもなるし、一石三鳥である。暫定税率2兆円を道路なんぞにかけるよりも、よっぽど有益な投資だと思う。新しい道路を造らないと政府は発表し、そのかわり、風力やペアガラスに対する無利子融資を行なうとすればいいのだ。また、こういった事を続ける事で、外貨をそれほど必要としない国にし、貿易赤字国になりにくい体質を作り上げるべきだ。既に日本は貿易赤字国になりつつある。だから、今から自然エネルギーや省エネへの投資をやっておき、10年後、20年後の憂いを断つべきなのだ。こういう投資こそ、今、日本に本当に必要とされている事だと思う。道路はもう十分にある。ないと言われるかもしれないが、今、道路を増やさなくてもこの国はやっていける。だが、将来エネルギー資源が再び高騰すれば、この国は貿易赤字が膨らみ首が回らなくなる。だから、もう道路を造らず、風車や太陽電池、ペアガラスなどに投資し、来るべき資源高騰時代に今から備える必要があるのだ。

 ペアガラス融資枠:8000億円(40万円×200万世帯)
 風力発電融資枠 :7000億円(年間35億kwh発電)
 太陽光発電融資枠:5000億円(180万円×27.7万世帯)
  あるいは学校の耐震化
  全国の公立学校の耐震化に1兆円かかるという。そこで最初の2年間は耐震化

それに景気対策にもなるしね。(無利子融資なら、お金も返ってくるし、一石四鳥(景気、環境、自給率改善、貿易赤字対策)くらいあるかな)