SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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恐怖が混同を招く

インターネットで議論をすると、辛辣に書くと反論の為の反論をされる。これは相手の言っている事が、だんだん他の事と混同されていくので分かる。逆に丁寧な物言いで相手の立場もふまえた書き方をすると、今度は返事が来ない。恐らく、反論する動機がなくなるからだろう。

公私混同など、「混同する」という言葉には悪いイメージがつきまとう。要するに分別がないという事なのだ。恐怖がなぜ、物事の混同を招くのかというと、それは逃げるという行為と同じだと言える。逃げる時に物事を区別している暇はない。その対象からとにかく離れる事が優先される。その際に、重要な事は離れる事、一点であり、他の事は関係ない。この「関係ない」という部分が「混同する」行為となって現れるのである。

とにかく相手の意見を退けたい、故に正当化できそうな理屈を混ぜて、自分の意見を主張しようという発想なのだ。よくあるのが多数派をきどる傾向がある事、「皆がしている」とか「普通でしょ」とかバックグラウンドに多数派(権威)がいる事をにおわせて自分を権力で正当化し、相手の意見を退ける。

つまり、私が反論の為の反論をされるのは、私が辛辣な意見で相手に恐怖を与えるからで、そういう恐怖を与えないという点において「礼儀」は重要だと言える。また、最近の予測不能な金融市場の動向もまた恐怖による混同が行なわれている。

とにかく、問題が過大評価されて雪だるま式に大きくなっている。不安があらゆるものを危険にする。それがさらに不安を招く。悪循環なのだ。過去の大恐慌の時、ルーズベルト大統領が「我々は恐れること、それ自体を恐れなくてはいけない」と言った。まさに現在の金融不況もそうで、恐れれば恐れるほど、状況が混同されてより悪い方向に行くのだ。そういう意味では「連想不況」と言ってもいいかもしれない。

物事の混同による破壊力は凄まじい。だが、それを恐れてはいけないのだ。恐れれば恐れるほど、その悪魔は笑みを浮かべるのだから。ロイターによれば、日本の株価が下がったのは、金を借りて株を買っていた連中が、予想外の株価下落で借金返済を迫られ、継続的に売っているのだという。海外では円高なので、日本の株価が下がっても、円高で相殺されて売るリスクが少ないのだという。つまり、分別ある判断をすれば、円高を是正すれば日本の株価は、持ち直すと考えられる。

ロイターの記事
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnJT829819720081024

そういう意味で投機資金の極端な円買いを抑制し、その上で日銀が介入。極端な円高を抑制し、各国の資金の流出を抑えて、金の流れを反転させ、各国の通貨を安定させる。そのことで、日本の株価が持ち直し、また、日本円が他の通貨に変換され、そのお金が、それぞれの株式市場に流れれば、状況は好転すると考える。私には、お金が円に集まりすぎて、他の国の通貨が「貧血」をこしている様に見えて仕方がないのだ。