SKY NOTE

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失敗について

この記事は良かった。

失敗だらけの現代ニッポン、安全社会という落とし穴
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20080716/165559/?bzb_pt=0

<一部引用>
現代社会は、失敗を強いる社会構造でありながら失敗を許さないという、非常にストレスフルな社会になっていないでしょうか? 」

確かにその通りだと思いました。新しいことをしろと言ったら、当然失敗するのに、その失敗を許さないというのは、新しい事をした事のない人の発想だと感じる。または、失敗を単に間違い(ミス)だと考えるペーパーテスト的な発想だと言える。

失敗するのは当たり前だから、いかに、その損害を小規模に留め、次に繋げていく亊が大事なのに、単純に悪としてでしか認識していない。成功するのが当たり前だと思っている。答えがあって、その通りにやる様な学校の勉強だったら、言う通りにやれば成功できるけど、現実の新しい事はそんな簡単じゃないのに、それを認めないとは、学校の勉強と勘違いしているのではないかと感じてしまう。

日本の宇宙開発でアメリカの協力を得てロケットを飛ばしたとき、アメリカの言う通りにやったら、ロケットがちゃんと飛んでいくのだけど、日本でやると駄目。でも、そのアメリカは、その答えを手に入れる為に、どかどかロケットを落っことしている訳で...そういう失敗を次に繋げて改良した結果なのだ。そして、アメリカのエンジニアは何をどうすればロケットが飛ぶのか知っているが、日本のエンジニアにはそれが分からない。

失敗とは巧くいかない方法から、巧くいく方法を探す為のデータの様なものだ。そのデータがなくては成功はあり得ない。成功の裏には無数の失敗の屍が横たわっている。一発で成功するのは、巧くいく方法をコピーしただけ、コピーの問題は、なぜ巧くいくのか分からない。本物の成功が欲しいのならば、失敗の洗礼を受けなければ巧くいかない。むしろ、失敗しない方が怖い。なぜなら、潜在的に存在する問題をチェックできなかったかもしれないのだから。

答えを出して当たり前という発想は、予め成功するのが分かっているコピーレベルの成功のみである。クリエイティブな成功を望むのならば、失敗という茨の道を通る必要がある。失敗は痛いが、それを乗り越えてこそ、本物の成功がある。私は、単なる真似と創造を混同しているのではないかと思う。創造には失敗はつきもの、それがなければ、創造とは言わない。なぜなら、最初から成功する人間がいない様に、最初から保証された成功などないのだから。

そういう意味で失敗は成功へのプロセスであって、それなしには真の成功はあり得ないと私は思う。失敗はいらない、成功だけ欲しいという人は、女性はいらない、でも子供は欲しいと言っている様なものだ。