SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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なぜ日本は変われないのか?

それは、政権や政治家を選ぶ時の判断の基準がズレているから。もっといえば、候補者という「人」を見るという戦術レベルの発想に偏っていて、この政権を選んだらこの国がどうなるかという戦略性に欠けているから。そういう意味で正しい政治の選び方とは、トータルな判断が求められる。例えば私が民主党を支持するのは、政権交代が存在しない事こそが、日本の政治腐敗の温床だと考えるからだ。
  
逆にテレビで一般的に主張されている論調とは、政権交代がまるで政治の不安定化を招き、良くない事であるかの様な報道のされ方をしているが、実際は、政権交代のない政治の方が不健全で良くない事なのだ。そういう意味でテレビのニュースはダブルスタンダードなのだ。政治腐敗を断罪しているのに、それに最も効果のある政権交代を政治の不安定化を招くと言って避けようとする。本来、政治腐敗を断罪するならば、政権交代が必要ではないかという主張がされてしかるべきだが、相矛盾する論理を展開している。そういう意味で彼らは矛盾している。この矛盾こそもしかしたら諸悪の根源かもしれない。
  
それほどまでに政権交代とは偉いものなのかと言えば、偉いのだ。それは海外のニュースメディアを見れば分かる。政権交代をした国はものすごく変わる。それは、経営者が変わった会社に似ている。
  
過去の膿を一掃出来る。これは、長期政権ともなると、官僚と政権の癒着構造が強固になってしまい結果として、お互いに足を引っ張り合って身動きが取れなくなっている。つまり、腐敗が継続する訳だ。ここへ全く利害関係の稀薄な政権が間に入るとどうなるか、今流行の「そんなの関係ねぇ」でバタバタと癒着構造が明るみに出て腐敗官僚/腐敗行政が崩壊する。例えば、特別会計の問題が遅々として進まないのは、なぜかと言えば、官僚の強い反対に政治家が勝てないからだ。なぜなら、癒着していることでお互いに弱みを握っているから。
  
相手がバラしたら、こちらもバラしましょうという事で泥沼になる。それを避けようとすると見ざる聞かざる言わざるが一番という事になる。だから、腐敗がばれそうになった政治家は、そんな事は聞いていないとか言うでしょう。それが彼らにとって楽だからそうするのだ。政権交代とは、そういう「腐敗をしている方が楽」という状態を腐敗すると政権交代した時、「ヤバい」という形に変えてくれるのだ。つまり、まともになるのである。腐敗して甘い蜜を吸っても、政権交代した瞬間にそれが前政権の腐敗としてバラされる。民衆の支持を得て政権を盤石にする為には、前政権の腐敗を裁くのが一番楽で一番効果的なのだ。だから、私は腐敗が腐った羊だとしたら、政権交代とは飢えたオオカミに例えるのだ。そういう目線で選挙を行えば日本は変われると思う。
  
要するに私は、民主党政権交代)というオオカミをけしかけて腐敗した政治を食い殺す気持ちで票を入れている。日本が変われないのは、民衆にそういう気迫と言うか気合いが足りないからだと思う。甘い顔をしているから舐められるのだ。毒をもって毒を制する様な気持ちで政権交代をしてみるのも一興だと思う。これが私の正義。私は政治家個人も見るが、それよりも、それを選択した時の戦略的な意味について考える。そういう目線で見ると、自民党を選ぶ理由は私にはないのだ。なぜなら自民党を選ぶ事は長期政権という過去を選ぶという事だからだ。