SKY NOTE

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福島第一原発の汚染水対策について考えてみた

連日、汚染水の問題について報道される。そこで、この汚染水をどうしたらいいか、考えてみた。まず、現状を把握する。

1.タンク内の汚染水:33万4000トン(800万ベクレル/L)
          合計:2京7000兆ベクレル
 タンクの状態:一部で汚染水が漏れ地下水に浸水(ボルトで留めただけの構造)
2.毎日、400トンの汚染水が発生(凍土壁で300トンにまで減る予定)
 300トン✕365日=年間10万9500トン(約11万トン)
3.汚染水除去装置ALPSの性能:トリチウム以外の核種を除去(1日500トン処理)
 現在、故障中:9月中旬に復旧予定

まず、できるだけ早く、ALPSのようなトリチウム以外のほとんどの放射性物質を除去できる汚染水処理装置を復旧させ、大半の放射性物質を汚染水から取り除く。現在、タンクに33万4000トンの汚染水があり、そのどれもがボルトで留めただけの簡単な構造のタンクで、いつ何時漏れてもおかしくない状態にある。そこで、タンクの増設と並行して、巨大な多重コンクリート製の貯留プールを作ることを提案したい。このプールは500m四方、深さ1.5mで約33万トン貯留できる。(正確な容積は37.5万トンだが、セパレート壁が10%分、生じる)凍土壁で汚染水が日量300トンまで減ると仮定すると、年間約11万トンの汚染水が発生する。つまり、500メートル四方の33万トンの水槽を作れば、3年分貯留できる。これを5つ福島第一原発の周辺に作れば15年分の汚染水が貯留できる。それを地図に示してみる。

福島第一原発の汚染水プール想定

これだけのプールを作れば、汚染水を15年分貯めておくことが出来る。つまり、放水しなくてもいいわけだ。多重構造とセパレート壁で、漏れたところを簡単に修復できるように設計すれば、永続的に閉じ込めることが可能である。そして、使うコンクリートは、100年異常持つと言われる長寿命コンクリートを用いる。100年間閉じ込めれば、半減期12.3年の放射性トリチウムは1/256になり、危険性は大幅に緩和される。もし、放水するにしても100年後くらいにするべきである。なぜ、そう考えるのかというと、こういう事をすることで、世界に日本の誠意を示すことが大事なのだ。たとえ、ALPSで、ほとんどの核種を除去し、生物濃縮の少ないトリチウム水であったとしても、それを放水し、海水でさらに希釈するにしても、危険な放射性物質を海に垂れ流すことは、日本のブランドイメージを落とし、そして、海外で日本製品が売れなくなる事態を招く、そうやって、原発問題が他の問題に発展していくことが最も恐ろしい。

1.汚染水をタンカーに詰め替え(16万トンくらい 6万トンのタンカー3隻)
 200日以内に壊れそうな古いタンクの汚染水:8万トン
 これから発生する汚染水:8万トン(200日分:400トン✕200日)
2.ALPSを、200日以内に4基体制(2000トン体制)にする。予備:2基も順次作る
 凍土壁を形成し、汚染水を300トンにする。
 内陸に多重層の水槽を建設(200日以内)
3.タンク内の汚染水をALPSでほとんどの核種を除去
 300トン:毎日発生する汚染水
 1700トン:タンク内の汚染水処理(200日で過去のもの:34万トンを全部処理)
4.トリチウム汚染水を多重壁で防護された水槽に貯水
 破損箇所は、パーテーションで区切り、部分的に水が抜けるようにする。
 多重層の外側や、部分的に水を抜けるようにして、両側から補修