福島第一原発2号機圧力容器上部がまた、温度上昇している。2013年1月21日現在、207℃
ふくいちプラントパラメータモニタ2号機
このグラフは6時間毎のグラフ過去720時間分の情報
先月にも温度が上昇したが、1月8日頃に一旦下がっている。これは推測だが、ホウ酸を投入したのではないかと思う。ホウ酸を投入するのをやめると温度が上昇する。そんなようにも見える。現状では、そうなのかは確たる情報はない。
核種別沸点
ヨウ素 : 184.3℃
セシウム : 671.0℃
ストロンチウム:1382.0℃
現状ではヨウ素の沸点を超えているが、モニタリングポストの値を見ると、周辺の汚染レベルは変化していない。状況が部分的で小規模であるため、そうなっているのか、よくわからない。
モニタリングポスト
http://radioactivity.mext.go.jp/map/ja/area.html
ライブカメラの映像を見ても、蒸気が立ちのぼっている様子は見られない。
東京電力による福島第一原発ライブカメラのキャプチャ画像(2013.1.21 AM10:09)
http://atmc.jp/fuku1/#v=hfcmxjyXd5o
もっとも大きい鉄塔の後ろにある壊れていない建屋が二号機
また、福島第一原発は、汚染水を貯めるタンクの水が、ほぼ満杯状態で放水量を増やしにくい状態にあるようなので、できるだけ早く、ALPSの様なほとんどの核種を除去できるフィルターを使う必要があるが、まだ、運用チェック段階でそれはされていない。
この温度を見る限り、冷温停止とは言いがたいので状況は収束していない。政府は、収束宣言を撤回し、国民に誠実に状況を伝えるべきである。問題は、このような状況をテレビや新聞が報道していないことである。マスコミが信頼出来ないというのは、こういう重要なことを報道しないからだ。現状の計測値から見ると、温度計の故障とは断定できないので、この温度上昇は、放射能の問題として重要な情報といえるのだ。それを報道しない。
1万人も官邸前に集まったデモも伝えなかった。この温度上昇も伝えない。この事実をもってマスコミは市民の側に立っていないことをつくづく感じる。