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3月19日福島第一原発の状況

0.目的
・炉心や使用済み核燃料プールを冷やして放射性物質の飛散を防ぐ事
 →その為に、炉心や使用済み核燃料に水を供給して冷やす事
 
1.対処しなければいけない対象(全9ヶ所)
・1〜3号機の炉心
・1〜6号機の使用済み核燃料プール(1〜4号機のプールに減ったかもしれない)
 
2.問題箇所の状況(情報元:NHKオンライン:福島第一原発事故
・炉心

  • 1号機:電源回復、比較的安定、建屋爆発
  • 2号機:電源回復燃料棒露出、サプレッションプール破損、蒸気が出ている
  • 3号機:比較的安定、建屋爆発、蒸気が出ている

使用済み核燃料プール

  • 1号機:電源回復(点検が済み次第、冷却開始)
  • 2号機:電源回復(点検が済み次第、冷却開始)
  • 3号機:冷却装置が動かなくなっている。蒸気を発している。
  • 4号機:冷却装置が動かなくなっている。蒸気を発している。水素が発生し、爆発、火災
    • 4号機は通常より多い燃料棒が保管されている。
  • 5号機:ディーゼル発電機復活:プールの温度減少
    • 午前5時:68.8℃ → 午後6時:48.1℃:20℃減少
    • 946本の燃料が保管されている(多い)
  • 6号機:ディーゼル発電機復活:プールの温度減少(午後10:00 67.2℃:冷却能力回復)
    • 876本の燃料が保管されている

 
3.問題への対処
・炉心への対処

  • 1号機:電源回復、設備点検の後、冷却(送電線を引いた)
  • 2号機:電源回復、設備点検の後、冷却(送電線を引いた)
  • 3号機:20日までに電源回復、内部の機器が使えれば、それを使って冷却

使用済み核燃料プールへの対処

  • 1号機:電源回復、設備点検の後、冷却
  • 2号機:電源回復、設備点検の後、冷却
  • 3号機:20日までに電源回復、上部から放水車で冷却(東京消防庁
  • 4号機:20日までに電源回復、
  • 5号機:電源回復により冷却開始、建屋の穴空け(水素爆発防止)
  • 6号機:電源回復により冷却開始、建屋の穴空け(水素爆発防止)

 
状況について

  • 1.炉心
    • 炉心については2号機への水の供給が不安定であり、サプレッションプールという格納容器の破損から、流出する放射線量が高いと見られている。現状では周囲の放射線量が高くて近づけないが1〜2号機の電源は復旧した。電源が復旧したので内部の冷却機器を点検の後、稼働させ、冷却を試みる。また、1号機と3号機の炉心は比較的安定しているという。
  • 2.使用済み核燃料プール
    • 使用済み核燃料プールについては、問題があるのは3〜6号機で、特に3、4号機が問題で、恐らく爆発により冷却能力を失っている。その結果、これらの燃料プールには、放水車で水を供給して温度を下げている。3号機は19日に放水した。4号機は20日に放水する予定。5〜6号機については、ディーゼルエンジンが1台だけ生きていて、その電力で燃料プールを冷やしていたが、もう一台のディーゼルエンジンの修理が終わり、二台体制で電源を供給した結果、5号機では、午前5時に68.8℃だったものが48.1℃と20℃下がった。そして、水素爆発を防ぐ為に建屋に穴が空けられた。まとめると1〜2号機は電源は回復したが設備点検待ち、3〜4号機は放水車で冷却、5〜6号機は電源回復によりプールの温度が低下している。...といったところ。
  • 3.この問題全体について
    • 全体的に見て、炉心の問題については、1,2号機は機器の点検が済み次第、冷却に移る。1、3号機の爆発は、原子炉の上部の部分で、この部分のコンクリートは比較的薄く、原子炉を囲んでいるコンクリートは1m厚のものが使われているという。よって派手に壊れたのは上部の部分であって、原子炉本体へのダメージは小さい可能性が高いという。3号機は最も爆発が酷いのでどうなるか分からないが、爆発の破壊力が機器に及んでない事を祈るばかりだ。3〜4号機の電源の復旧は20日以内に行う予定だという。恐らく21日にも冷却機能が使えるかどうか判明するだろう。爆発が酷いので、これがうまくいくかどうかは分からないが、2号機の冷却が上手くいけば、恐らく高濃度の放射性物質の発生源だと見られる為、周囲の放射線量が下がり、もう少し近いづいて対処出来る様になると思われる。というわけで、3月20日に注目は、電源を回復した2号機の炉心の冷却が上手くいくかどうか?そして、周囲の放射線濃度が下がるかという事だと思う。

 

  • 各部分の評価(私の個人的評価)
    • 1号機 △:爆発により内部の冷却機器が壊れていないか心配
    • 2号機 ×:冷却機器が動くか心配
          • (爆発はしていないが、放射線量が多いと見られるので×)
    • 3号機 ×:爆発により内部の冷却機器が壊れていないか心配
    • 4号機 ×:爆発により内部の冷却機器が壊れていないか心配
    • 5号機 ○:機器が正常に稼働している。ほぼ問題なし
    • 6号機 ○:機器が正常に稼働している。ほぼ問題なし

 

    • 1〜4号機に問題は絞り込まれた。今後は爆発の影響がどの程度、1、3、4号機にダメージを与えているか、2号機の機器類がきちんと機能するかと言えるだろう。