SKY NOTE

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安全デマを信じたい人たち

放射能は安全だとデマを流す人たち、過剰に危険だとオーバーに言う人もいるが、私は放射能に安全だといって、放射能に気をつけない人よりも、危険だと認識し気をつける人のほうがマシだと思う。理由は、放射能は目に見えない上に危険なのはチェルノブイリを見れば、確かだからだ。漏れた放射能がもし安全な水準だったとしても、気をつけた人は、後で気をつけすぎたと笑って済ますことができるが、気をつけなかった人は、危険だった場合、自分の体でその責任を払うことになる。

安全デマを私が信じない理由は、安全デマこそが科学的に十分な根拠が無いからだ。その点を強調したい。安全デマをいう人達は、数学が苦手な人達にむけて、積算計算をすれば、危険な水準になるであろう低線量被曝について、即時被曝の数値を用いて安全だという。例えば、レントゲンの数値に比べて低いから安全だとか言う。でも、レントゲンは一瞬(数秒)だけ被曝するだけで済むが、体内に放射性物質を入れてしまえば、一瞬ではなく、何千時間、被曝し続けるのだ。それは数秒ではなく、

 1日:8万6400秒
 1月:259万2000秒
 1年:3153万6000秒

つまり、非常に低い値でも、時間が継続すれば、これは危険であることがよく分かる。しかも、これに加えて、生物学的半減期という数字を眺めてみると、セシウム137だと、110日で半減するという。この数字から導き出される1日の排出率は0.7%である。数学が苦手な人は、この数字の意味すらわからないだろう。1日に0.7%しか排出されないということは、翌日には99.3%残留していることになる。そして、その数字から計算すると、同じ濃度、毎日被曝し続けた場合、最大140倍に濃縮することが分かる。100%÷0.7%=約140倍

例えば1日1Bq、毎日被曝すると
 200日後くらいに体内に140Bq蓄積し、被曝することになる。

ちなみにベクレルとは、1秒間に1つの原子核が崩壊して放射線を発する放射能の量
140Bq濃縮した体からは、1秒間に140個の放射線が出ていることになる。冒頭の年間の秒数で掛けてやると...
 
 毎日1Bq蓄積被曝だけでも
 140×3153万6000秒=44億1504万個の放射線が年間に放出されることになる。

それでも、人間のDNAには修復機能があり、そう言う事態が起きたとしても一定の時間は持ちこたえることができる。

だが、その量が多すぎると、修復しきれなくなるはずだ。そこでチェルノブイリの事例を見ると、最初の1〜2年は何事も起こらなかったが、3年目辺りから、症状が出始めたとある。これは、今、提示した数字との整合性がある現象だ。

 1年目:最初の200日程度で140倍に濃縮
 2年目:濃縮した被曝が1年続く
 3年目:DNAが修復できない人たちが出てくる。(ガンなど)

極めて数学的にきちんと説明できている。最初に濃縮、次に濃縮した状態で年間被曝、その次の年に修復しきれず3年目に症状が現れる。理屈を論理建てて説明すれば、小学生でも分かることだ。算数がわかれば、理解できる話なのだ。では、数字で状況を説明した後で、現象を眺めてみよう。その数字が実際にどういう事態をもたらしているか確認する。

 平成24年甲状腺異常調査の実施状況(2012年).pdf
 http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/240911kentouiinkaisiryou.pdf
 
 画像をクリックすると拡大します。

これは、福島の子供達の甲状腺の調査を表したものである。福島の原発の近くの市町村の子供の4割の喉に異常が見つかったと有る。極めて早期に状況が現れていることがわかる。これは、子供の甲状腺の細胞の更新が早いため、放射線の影響を受け易いからと見られる。子供の甲状腺放射能被曝を見る上での、炭鉱のカナリアと言われている。まず、子供の甲状腺に最初に問題が発生する事は、チェルノブイリの事例から分かっている。それが福島で実際に起こっていることから、放射性物質が人体に影響を与える水準で漏れたと考えるべきであろう。最初の1年で症状が現れているということは、考え様によっては、極めて高濃度の放射線被曝したとも考えられるのだ。そこで考えられるのが3号機の爆発写真
 
 福島第一原発3号機 爆発 2011年3月14日 午前11時01分
 

原発の専門家である田中三彦氏によると、使用済み核燃料による臨界爆発ではなかったかという仮説がある。確かに1号機の水素爆発の白い爆煙と違って、3号機の黒い煙は異質である。基本的に水素爆発というのは白いのである。それは水素を燃料としているスペースシャトルチャレンジャー事故の映像を見れば分かる。(水素爆発は白い)
  SHUTTLE CHALLENGER EXPLODES!
 
しかし、3号機の煙は、黒い、これを水素爆発というのは、オカシイのである。むしろ、黒い使用済み核燃料による爆発と考えた方が黒い煙の説明になる。もし、そうならば、大量のプルトニウムが飛散したことになる。御用学者がプルトニウムは比重が重いから遠くまで飛ばないと言うが、これは科学が分かっている人ならば、物質は微粒子になると比重が重くても遠くまで飛ぶ事を知っている。実際、黄砂など空気より比重の重い物質が、中国大陸から日本に飛んでくる事から分かるだろう。これは科学的リテラシーがあれば、一瞬で嘘だと分かるが、それがない人は騙されてしまう、もっともらしい説明なので注意したい。そういう嘘っぱちを公然と学者が言っている段階で、これはおかしいぞと思わないといけないのだ。もし、使用済み核燃料が爆発したとするならば、毒性の強いプルトニウムが大量に飛散したことになり、非常に危険だ。あの黒い煙の実態が使用済み核燃料だとするならば、あの煙の1%がプルトニウム239なのである。しかも、爆発によって微粒子となり周囲に飛散したと考えると、非常に危険だと考えるべきである。

 プルトニウム-239
 http://www.cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/23.html
 毒性の高いα線を放出(α線は遠くまでは飛ばないが(1cm程度)強い強度を持つ)
 生物学的半減期:骨50年、肝臓20年(吸入した時は肺などに長く留まる)
 体内には吸収されにくい。つまり、大半は異物として排出されるのだろう。

そこで、爆発時に風がどの方向を向いていたかで大きく問題の生じ方が異なるわけだが、その点については、不幸中の幸いな事に3号機爆発時には海側に風が流れている。恐らく大半のプルトニウムは、海に落ちたと考えられる。

 2011年3月14日 午前11:00 3号機爆発時の風向き 
 

 3号機爆発時の衛星写真
 http://blogs.yahoo.co.jp/rts21200400/11445389.html
 このページの写真を見ると、3号機の爆発時の煙が海に向かっていることが分かる。

もし、この風が陸地に向かっていたら...と思えば、空恐ろしくなるが、状況から言って、プルトニウムの被害よりもセシウムヨウ素などの問題が大きいように思える。ヨウ素は、沸点が184.3度と他の核種に比べて低く、蒸発しやすかったはずだ。爆発した1,3号機、特に2号機から大量に漏れたと考えられ、また、甲状腺にも蓄積しやすいことを合わせると福島の子供達の症状から見て、極めて大量に陸地に向けてヨウ素131が飛散したものとみられる。これはSPEEDIのデータと一致する。

 SPEEDI
 

このようにデータの面を合わせれば、状況が危険だということは、誰にでも分かるのです。問題はマスコミが、こういうことをきちんと面を合わせて説明しないことにある。大量にヨウ素131が飛散したことを考えれば、おそらく、それと同等の量のセシウムも飛散したと考えられ、その事から察するとセシウムも大量に飛散したと考えられ、極めて危険であると考えられるというわけだ。データと現実を合わせれば、その整合性が有ることが分かる。そこから分かることは、大量に飛散したことは間違いない、その飛散した放射性物質が蓄積してき数年後に症状として現れることも、予測できる。現在、国の基準は、諸外国に比べてゆるく、ドイツでは大人8Bq/kg、子供4Bq/kgなのに、日本は100Bq/kg、子供50Bq/kgと12倍も緩いことから考えて、3年目の2014年辺りから、問題が頻発し始めると推測できるわけだ。

 放射能は安全という主張こそ、非科学的であり、デマなのだ。