SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

DRMが抗生物質だとするとソフトの低価格化は漢方薬

社会の出来事を考えるに、社会を体に例えると分かりやすい。これがよく使えるのだ。風邪のとき、一般的に医者は抗生物質を使いたがらない。抗生剤ばかりを使うと、耐性菌が出来てしまい薬が効かなくなってしまうからだ。

日本の放送事業者や文化庁は、世界で一番厳しいコピー制限であるB-CASコピーワンス、あるいはダビング10など、抗生物質を使いすぎてしまった。結果として違法P2Pという耐性菌の氾濫を招いた。

本来は抗生剤をEPN程度に留めて、漢方薬であるiTunes(低価格化)を併用しYouTubeには、1週間限定でいつでも見られるCM入り(滋養のつく食べ物)の動画を提供することが正しい対処法だったと思う。ついでにDVD/BDにはiTunesで動画を管理できるライセンスコードが入っていれば良かった。(サプリメント

しかし、強力な抗生剤(B-CAS/ダビング10コピーワンス))を使い過ぎた事で、耐性菌である違法P2P、違法動画の氾濫という肺炎を併発し、コンテンツメーカーと流通の両方が疲弊する結果となった。結果として、DVDは売れない、広告収入も低いという二重苦に見舞われた。

最も恐れるべきはP2Pユーザーの増加だった。その為には、厳しいコピープロテクトは、かえって逆効果だったのだ。

損害
ハードメーカー
・DVD/BDレコーダーが思ったほど売れない(B-CAS/コピーワンス
 →DVD/BD→EPN+PCからアクセスできるレコーダー
テレビ局
・広告収入が入らない(B-CAS/コピーワンス
 →放送→YouTube
リエータ
・作品に対して妥当な対価が支払われない(B-CAS/コピーワンス
 →DVD→iTunes

総括
この問題の本質は官製不況である。KYな官僚が決めた方針が尽く裏目に出たという感がある。こんなルールを作る事自体、文化庁も世間知らずのお坊ちゃまと思えて仕方がない。最初から駄目だと思ったもの。なんでこんな馬鹿な事をするのか?空気読めないのも程があると言った感じ。歴史も勉強していないと思う。教養がない。(自分の国の文化庁の職員が教養がないと言うのも気が引けるが)

無理な事は駄目なのだ。やればやるほど、泥沼にハマる事は分かっている。昔から同じ事が繰り返されている。特にコピーワンスダビング10は、こんな面倒なルールつくったら、絶対駄目だと、普通誰でも分かる。でもやっちまうところが、馬鹿だなと思う。

昔、中国の逸話で、法はシンプルであればある程よいと言われ、複雑な法ほど駄目だと言われた。だから、ルールを作る時には誰もが理解できる様にシンプルに設計し、それで尚且つ、結果を出せる様に作るべきなのだ。そういう意味ではコンピュータープログラムと同じだ。コードが長くなればなるほど、バグが出やすくなり、パフォーマンスは低下し、付加価値の低いソフトが出来る。

B-CASコピーワンスダビング10)は、ユーザーに要求するものが多すぎた。それ故に、反感を招き、結果として、それに関わる全ての事業が疲弊している所を見ると、そろそろ、方針を変える時期であると思う。

文化庁は、スティーブ・ジョブスを見習うべきだと思う。彼(Apple)はDRMを使っているが、他の方法も併用して巧くビジネスを展開している。価格を安くして、購入の裾野を広げ、iPodiPhone、などと連携するなどして利便性を高めつつ、不便なところをなるべく感じさせない様に、細かい配慮の行き届いたiTunesなど、ユーザーセントリックなデザインを徹底する事で成功している。

文化庁は、この逆をしたから失敗したのだ。反省するべきだ。もし、反省する脳みそがあるのならばそうするべきだ。だが、こういうKYな事をする人は、絶対反省しないと私は思っている。行き着くところまで行って破綻するのが関の山。破綻した後の敗戦処理で、問題が解決されるというパターンになると思っている。