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Wi-Fi気球の「Project Loon」がインドネシアで試験飛行

現在、世界でインターネットに接続できているのは、31億7000万人で、世界人口は約72億人なので、まだ40億人の人々がネットに接続できていない。

 インターネット統計
 http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/kids/internet/statistics/internet_01.html

この問題を解決するべく、Googleの親会社であるAlphabetが取り組んでいるのが気球を使ったWiFi通信基地局である。

1.AlphabetのWiFi気球「Project Loon」インドネシアで試験飛行

  • Alphabetは10月28日(米国時間)WiFi気球の試験飛行を開始すると発表した。今後1年間、インドネシアの通信業者のIndosat、Telkomsel、XL Axiataの3社と仮契約を締結
  • Alphabet社長のSergey Brin
  • 「ここからインドネシアまでの物理的な距離は大きいものの、世界中で人々の心の距離はますます縮まっている」と述べた。
  • ライバルのFacebookは、ドローンを使って基地局を作りたいと考えているようだ。電気自動車テスラで有名なイーロンマスク氏は、低高度飛行をする安価なクラスタ衛星を打ち上げる計画だという。
  • 世界の残された40億人に向けて回線を提供するという試みが次々と展開されている。空に基地局を作ると何がいいかというと、空には障害物がなく、土地の利用料もない、電気は太陽電池でタダ、そして、WiFiを使えば、かなり広い範囲を一つの基地局でカバーできる。
  • 例えばWiFi規格のIEEE-802.22は、半径100kmを最大22Mbpsで通信できる。電波帯域はVHS/UHF帯を利用する。これはデジタルテレビ化によって、帯域が余ったところがホワイトスペースとなっている。そこに無線ネットワーク回線に利用しようという事なのだ。でも、貧しい人たちは、そういう効率の良い回線で低料金の回線利用料を設定したとしても利用できないであろう。そこで登場するのが深田洋輔氏が率いるYOYOホールディング社がフィリピンで始めた無料ネットサービスだ。

2.通信料金を無料にするサービス「PopSlide」

  • 新興国向けのモバイルインターネット料金を無料化するサービスで、スマートフォンを立ち上げて表示されるロックスクリーンをユーザーが解除する際、スクリーンに表示される商品の広告やニュース、占いなどのコンテンツを閲覧するたびに少しずつポイントが溜まり、そのポイントをプリペイド式携帯の通信料金に換えることができる仕組み
  • PopSlideの広告画面(スマホのロック画面などに広告を折り込ませる)
  • 要するにスマホの画面を使った広告をプリペイド回線料金にすることでネット接続を無料にするという仕組み、でも貧しい人はスマホ自体がもてないのではないかと思うかもしれない。しかし、フィリピンでは、新品のアンドロイドが3000円、中古で2000円で売っているという。
  • フィリピンの格安スマホ
  • その結果、フィリピンでは、スマホが一人一台が当たり前、ストリートチルドレンでもスマホをもっているという。公共施設で無料で太陽電池を使って電気を供給すれば充電も大丈夫だろう。充電時間がネックだが、アルミニウムイオン電池が実用化すれば瞬時に充電できる時代が来る。
  • つまり、WiFi気球を使った低コストな通信回線と、YOYO社の広告収入型のプリペイド料金システムがあれば、発展途上国の人々にインターネットが届けられるのである。これがどれだけ、社会を変革するか分からない。ネットがあれば、お金がなくても、勉強が出来る。そうすれば成績が優秀な人は、奨学金制度を組み合わせて無料で学校に通えるようにすれば、貧困から脱出できるチャンスを手に出来る。これがどんなに素晴らしい事なのか分からない。無知から脱出できる。全ての人々にインターネットが提供できる。これは、現代版の足長おじさんだ。素晴らしい。