SKY NOTE

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放射性トリチウムの危険性

最近、汚染水のニュースを見ていると「またか」という感がありますが、コンクリート製の地下ダム案は、問題になるリスクが高いと思います。コンクリートで完全に密閉してしまうと、恐らくは水が上に登ってきて、地盤が軟弱化し、原発施設そのものが地盤沈下する恐れも考えられます。

凍土壁ならば、失敗したら電力を止め、元に戻せばいいのですが、コンクリート製の壁だとそうは行きません。失敗して「ヤバイ!」と思っても、現状を回復するのに大変な時間がかかり、その間に地盤が軟弱化し別のトラブルの要因になる可能性も捨て切れません。凍土壁ならば、水の通る場所とそうでない場所を最適な位置に可変させて調整することだって可能です。コンクリート製だと、そう言うプランに柔軟性がなくなってしまう。

汚染水もタンクではなく、コンクリート製のプールにするべきです。福島第一原発周辺の土地を見て、プールに出来そうな平地と面積を見てみると
 
 福島第一原発、汚染水貯留プール(プール1個3年分:33万トン✕5個=15年分)
 

日量300トンとして、15年分の貯留プールを原発周辺に作る事はできるので、まず、プール作って貯めておけという事です。そのコンクリートも長寿命コンクリートで100年以上持つものがありますから、そういうものを使って多層構造のプールを作ることです。多層構造ですから、壊れた時に外部に漏れない。一層目が壊れた段階で修理をしやすく設計すれば、永続的に使用できるわけです。また、漏れるのをセンサーで自動感知するようにし、監視も人海戦術に頼らないように作る。金があれば出来ますので、やってほしいです。

ALPSでトリチウムのみになっても、放水することは避けたほうがいいようです。以前、希釈すれば特に問題がないと、当ブログでも書いていましたが、実際には、トリチウム水も危険なようです。自分は、水とほとんど同じ性質を持っているとするならば、海に希釈してしまえば、かなりまんべんなく混ざって薄くなる。その上、水のように短期間に代謝して、体から出て行き、体内に蓄積しない...よって、それほど危険ではないのではないかと思っていたわけですが...

 原子研究機構「トリチウム除去の研究はしてない
 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=9&m=280741&g=132108

 放射性トリチウム三重水素
  半減期:12.3年(弱いβ線を出す)
  性質 :水に溶けやすい(水との分離が難しくALPSでも除去できない)

実際には、かなりマズイ内容の説明があったので、以下に引用

  • 生物の基本構造であるDNA、RNA蛋白質酵素を構成する巨大分子は、水素結合に依存しており、水素結合は、酵素を橋渡し支え、DNAの螺旋構造を一つにまとめあげている。水素結合を構成する水素の放射性同位体トリチウムが、β崩壊して、ヘリウムに元素転換する。つまり放射性崩壊過程で、別の原子に変化してしまうのである。トリチウム原子が不活性で、化学結合を担えないヘリウム原子への突然の崩壊し全く別の原子になることで、巨大分子の機能や通常のプロセスに対して、壊滅的な影響を与える可能性があるのである。

通常の放射性物質は、水を放射線が分解し、OH-(有害な活性酸素:ヒドロキシラジカル)を生成し、それが色々な物質と結合しやすいので、その反応で間接的にDNAを破壊するので問題なのだが、トリチウムは水とよく似ていて、しかも、DNAそのもの材料として取り込まれてしまい、同時にヘリウムという別の物質にも変わってしまうということなので、DNAそのものの部品として体に組み込まれ、それがヘリウムになった瞬間、DNAが崩壊してしまうという形で、直接的にDNAを破壊するという点で、かなりヤバイ。

 トリチウム三重水素)浄化水を放出するな!水蒸気も怖い!
 http://tabemono.info/report/former/genpatu5.html

これによると、アメリカで訴訟が起きている。
シカゴ郊外で100 人以上の 赤ちゃんや子どもがガンにかかったとして、原発施設が訴えられています。

トリチウムが水道水に含まれてしまうと、白血病や脳腫瘍が多発するそうです。トリチウムは、水素と化学的性質がほぼ同じですが、まったく同じではなくて、脳の脂肪組織に蓄積しやすいことが判明しています。 だから、トリチウムがつくるガンでは、脳腫瘍がもっとも多いようです。

原発施設ではトリチウムを安全だとして放水しています。しかし、実際に100人以上の赤ちゃんや子供がガンになるという異常な事態がアメリカで起きているのを見ると、放射性トリチウムは危険だと考えざる負えない。この原発NHKスペシャルでやっていたと思う。アメリカの原発は川(真水)にあるんだが、その川の上流に原発があって、下流に飲水の取水口があり、そこから、トリチウムが水道水にまじり、子供達がガンになったというのをやっていたと思う。(NHKスペシャルでは、核種までは伝えていなかったと思う)日本でトリチウムの問題が出てこないのは、多分、海に放出されて、飲水に含まれない為だろう。だが、大量に放出したら、後で問題があると分かっても、回収が困難なので、なるべく、放出しない方がいいと考えられる。毒物であることには変わりない。では、どれくらい、貯めておけばいいのかというと、半減期が12.3年なので123年ほど、貯水しておけば1/1000になり、放水しても安全なレベルになるとのこと。

トリチウムの危険性まとめ
1.DNAの結合分子そのものとなり、ヘリウムに変わる時、DNAを破壊する。
2.体に含まれると脳の脂肪組織に蓄積しやすく脳腫瘍になりやすい。
3.白血病にもなりやすい。

このトリチウムをどうするべきかということで、10月3日づけで「国際廃炉研究開発機構(多分、国の機関)」が世界に向けて汚染水対策の公募を行っています。

 「汚染水対策」技術を公募 トリチウム除去や貯蔵装置
 http://www.minyu-net.com/news/news/1003/news9.html

条件は以下のようです
(1)短期間で設置でき、内部の補修なしで10年以上汚染水を貯蔵できるタンク
(2)タンクからのわずかな汚染水漏えいでも検知できる技術
(3)原発港湾内の海水の浄化技術−などを求めている。

やっと、公募を出してきたかということで、少なくとも東電よりもマシな内容が出てくるものと思います。