SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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TPPで日本が狙われるわけ

今年を振り返ってみて、政治に明け暮れた年だった。技術や未来を指向する自分のスタイルとは違う路線を歩いている点では、らしくないのだが、これが出来ないと未来がないという事が自分を突き動かしている。そういう意味では、自分の考え方、スタンスとしては変わっていない、ただ、それを実現する手段が、この状況下では変わらざる負えなかったというのが正直なところである。それほどまでに3.11後の日本は、おかしくなっている。だが、その問題に対して、十分な結果を私たちは出せていない。その原因は、無関心層を多数抱える国民自身と、それを利用するアメリカという構図である。

人々は、本質的には無関心ではない、ただ恐らくは絶望しているんだと思う。そういう意味で、私達は、そういう絶望に答えるだけの事をしてきたかというと、答えはノー、ある意味全く出来ていないと言ってもよい。故に絶望を希望に変えることが出来ず、無関心な人を無関心なままにしてきてしまったという反省がある。

つまり、無関心という定義が間違っていて、正確には絶望層と言うのが正しい。日本には、その絶望に答えるだけの技術やノウハウがあり、それは他の国にはないものだ。故に石油利権やウラン利権を持つ様な大資本家にアメリカを傀儡として攻撃されるのである。

石油利権を覆す可能性のある日本の技術
日本の石油消費量は年間約1900億リットル、その内、約820億リットル(全体の43%)が自動車に使われている。
 
 燃料油の需要部門別販売量(2009年度)(1700億リットルだがこの他にLPガス用がある)
 http://www.noe.jx-group.co.jp/binran/part04/chapter06/section01.html

現在のガソリンエンジンの動力変換効率は36%ですが、ギアなどの変速部品を介すると、摩擦などで減衰し、実際は16〜24%程度です。つまり、大半が熱や摩擦でなくなっているわけです。中間をとって現在の自動車の動力変換効率を20%だとすると、恐らく電気自動車は80%程度はいくでしょう。なぜなら、モーターの動力変換効率は90%を越えており、更に変速はインバーターなど電源の調整で行うので、その部分の摩擦が生じないのです。つまり、充放電ロスなどを勘案すると総合的に80%の動力変換効率といえるでしょう。ただし、電気を生産するのに火力発電を使ってしまうと、この比率はさがります。

()内の倍率はガソリン車の総合効率を20%とした場合の総合効率の倍率

【2012年】現在の状況

 従来の火力の発電効率:40%×90%(送電ロス)×80%=28.8%(1.4倍)

..とあまり、効率は向上しません。最新式のコンバインドサイクルだと発電効率60%なので、それで計算すると

【2012年】現行技術の優れたものだが、全てのものがそうなっているわけではない  
 コンバインドサイクル:60%×90%(送電ロス)×80%=43.2%(2倍)

【2012年】太陽電池の普及はまだまだである。
 太陽電池の発電量×90%(インバーターロス)×80%=72%(3.5倍)

 太陽電池のコストは従来の家庭の電気代と同じ
 ヤマダ電機、1kWhあたり23円の太陽電池を取付工事費込みで153万円で発売
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20120313/1331575132

【2017年】5年以内に軽量素材を使った車が出てくる。
 さらにこれに軽量素材を使うと車体が軽くなってエネルギーが40%減らせるので
 
 太陽電池の発電量×90%(インバーターロス)×80%÷60%(軽量化)=120%(6倍)

【2017年】SiC技術が大電流タイプのものにも採用されるようになる
 さらに、SiCインバーターが実用化されると、電源損失10%が5%になり

 太陽電池の発電量×95%(インバーターロス)×85%÷60%(軽量化)=134%(6.7倍)

【2017年】基本的に実用化にかかる時間として5年を見積もった。
インバーターと車体の軽量化の効果で、電池の必要量が半減し、低コスト化できる。さらに貴重なレアメタルを使用しないモーターの実用化で更に安く出来る。

 東北大、レアアースの要らないEV用の大出力モーターを開発
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20121205/1354670578

軽量ボディは、従来のプラスチックの加工法を変えることで結晶化させて高強度化させたプラスチックを用いることにより、低コストなものが作れるだろう。

 広島大学:鉄鋼のように強い汎用プラスチックの創製
 http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/koho/news_info/p_epvdxb.html

つまり、こういう技術を組み合わせると、石油需要の大半が消えてなくなるのです。さらに、その石油自体もオーランチオキトリウムという従来と比べて大量の石油が作れる藻が発見されたことにより、日本国内の有機物をかき集めれば2600万トン相当が生産できるとのこと、これは日本の石油需要の1/8です。

 渡邊信教授ら、従来に比べて10倍の油が抽出できる藻を発見!
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20101218/1292626289

これを使ってプラスチックを自給すれば、いいのです。さらに高強度なプラスチックが出来るということは、同じ物を作るときでも、その必要量が半減することを意味します。実際には半減とまでは行かないでしょうが、2/3程度にはなるでしょう。現在日本で使われているプラスチックの量は1600万トンです。しかし、高強度プラスチックによって1067万トンまで下げられ、その上で年間生産台数:500万台と言われる国内の車のボディを全部プラスチックに替える

日本の自動車の平均重量(1.2t)そのうち90%が鉄、そこで1.08tの鉄の内90%が高強度プラスチックに置き換わると、1台あたり0.5tのプラスチックが必要となる。つまり、日本全体の車の需要を満たすには250万トンのプラスチックが必要とななり、1067万トン+250万トンで、プラスチックの総需要は1317万トンとなる。

 1600万トン(国内のプラスチック需要)×0.66(高強度化)+250万トン=1317万トン

これは、オーランチオキトリウムで自給できる2600万トン以下であり、日本はプラスチックを自給できることになる。そうなると、ガソリンを電気に置き換えて、自然エネルギーなど(太陽、地熱、風力、バイオマス)の国産エネルギーで電気を自給すればいい。つまり、日本の国内需要は85%であるため、外貨獲得のための輸出を放棄しても良い状況が生まれる。つまり、こういう技術を持っているのが日本であり、困るのは石油利権やウラン利権を持つ人達である。日本の省エネ技術とバイオ技術によって、石油やウランの利権が消滅する危険性があるのだ。

そうなる前に彼等は、この新しい技術を持つ国、日本を支配したい。そして、今後も世界の覇権を握りたいと考えていると推察する。つまり、TPP推進は、彼等の覇権獲得戦略と考えることが出来るのである。これを彼らができないと、日本の技術によって、自らの利権を破壊されてしまう。よって、我が国は国際的な利権をその実力故に否定してしまうために、支配されようとしているのです。彼等の支配によって、絶望的な状況に陥る日本、しかし、その支配を跳ね返せば、優れた技術によって、世界に平和と安定をもたらす可能性のある国となれる。それは、憲法9条の理念と合致している素晴らしいことである。この戦いに勝って、世界を平和と安定に導き、名誉ある地位を築くことが日本のあるべき姿なのです。そういう意味で日本は、希望の国となれるのです。ですが、原発を継続し、国土を放射能で汚染してしまえば、それはできなくなり、絶望の国に変わります。なぜなら、藻は放射性物質を吸着しやすく、藻による石油の自給が困難になるからです。だから、日本の将来のために原発は要らないのです。