ビックカメラでiPod Touch 5を触ってきた。触ってみると、その薄さと画面の美しさに驚く、細長くなって外観から醸し出されるキャラが少し変わったように見える。形としては可愛くなくなりシャープな印象。自分はあまり好きではない。この変更によってアプリが複数のアスペクト比に合わせてアプリを設計せねばならないというのが複雑さを徹底して排除し、シンプルさを追求したJobsの哲学を否定しているのが嫌だ。
新旧 iPod Touchフォルム比較（前のアスペクト比のほうが好きだった）
それはさておき、早速いじってみる。まず、目を引くのが画面の美しさ、写りこみも減っているように見える。今回のiPod TouchはIPS液晶であり、視野角が広い。それを比較したのが以下の写真、左が旧iPod Touch 右がiPod Touch 5、ぜんぜん画質が違うことがわかる。
新旧 iPod Touchのディスプレイ比較（左：旧iPod Touch 右：iPod Touch 5）
写真をクリックすると拡大した画像が見れます。
ネット
- Safariを起動すると、ウェブ表示が2倍は速い、このサクサク感は素晴らしい。画面表示やスクロールするスピード旧iPod Touchよりも倍は速い。これだけでも欲しいと感じる。
カメラ
- カメラを使ってみる。画面をタップすると、そこに合わせて露出をあわせてくれる。液晶が精細で美しいので、露出が補正された変化がとても直感的にわかる。さらにHDRというボタンを押すと、写真をとったプラスチックの展示台の傷が浮き上がって見えるなど、人間の目に近いダイナミックレンジの広い表示になる。撮った写真を拡大縮小してみると、結構使えるレベルの画質の写真が撮れていることがわかる。GUIの反応が素早く、非常に直感的に使える。さらにフロントカメラとリアカメラが切り替えがワンタッチ出来たり、何もかもがスムーズでシンプルで素早くキレイと言った印象で、これで光学ズームがあれば満点といったところだ。今回はカメラセンサーもSONY製ということで、感度も改善されているようだ。
- 価格コムの口コミにカメラ画質の比較がのってる。かなり改善されているのが分かる。
- 価格.com：iPod Touch 5 旧モデルとのカメラ画質比較
ボイスメモ
- ボイスメモ機能を使ってみる。マイクとアナログメーターが動くGUIで、なかなか使えそう。たいていボイスメモで問題なのは、ボイスデータが何の情報なのか分かるように記録しておくことなのだが、このタイプのものは、たいていそう言う入力ができるようになっている。非常にシンプルでスムーズに動くので、実用的だと感じた。
ボディ
- 持った感じは、薄い。こんなに薄くて大丈夫なのかと思うくらい薄い。そして、軽い。手のひらで軽く転がせるような軽さというか、そう言う軽さである。薄すぎて安定感がないが、これは慣れればいいだけだ。シャツの胸ポケットに入れても荷物にならない軽さという感じ。ちょっと気になったのがコネクタが小さくなり、ドックへの差し込みが若干シビアになったこと、大きいコネクタは挿し易かったのだと感じる。
まとめ
- 画面の美しさと、Safariとカメラだけで欲しいと思わせるデキだった。従来のiPod Touchはディスプレイの画質がチープで、どうしてもコストダウンモデルという印象が拭えなかったが今回のモデルはそうではない。速いしキレイ、これが印象。使えるモデルになったと感じる。特にこの軽さと薄さは持ち歩くのには、最適でデジカメがポケットにかさばるとき、この薄さは嬉しい。これで、デジカメの使用レイヤーが3段階になったと感じる。薄いiPod Touchのようなもの（ケータイとは別次元の薄さ軽さと感じる）、コンデジ、ミラーラスこれがメジャーなスタイルになったと感じる。とにかく、このコンパクトさで外出先でメモ帳、ボイスメモ、カメラ、スケジュール、屋内では無線LANでネット、メール、電話（skype）など、非常に使い勝手が良い。片手メディアとして非常に強力である。ディスプレイの画質向上が各機能のGUIの視認性をアップさせ、使い勝手を向上させていると感じる。その上にA5プロセッサによるスムーズな操作性を見ると、これは欲しいと感じる。素直にそう思ってしまった。価格コムのページを見ればわかるけどカメラもかなり画質がアップしている。すべての機能の完成度が成熟の域を迎えたと感じるiPod Touch 5、自分的には欲しい...でも金が無い（うぅ...）。
