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平井氏はSONYのコーディネーターになれるのか?

ソニー、平井新CEOとストリンガー氏が会見 − 新体制での重点施策4点を発表
http://www.phileweb.com/news/d-av/201202/02/30256.html

平井氏「デジタルイメージング、ゲーム、スマートモバイルを集中領域としてリソースを集め、ゲーム、カメラ、カムコーダー、動画配信などを組み合わせて新しい商品の創造を目指ししていく」と、複数の市場の製品をコーディネートして新たな価値を生み出すと言っている。

ソニーならではのXperiaを」モバイルを最重点に「選択と集中
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1202/02/news110.html

携帯電話を選択と集中させ、医療部門に進出するという。その内容から、オリンパスを買収するかのようにも聞こえる。医療という高付加価値市場に製品を投入するのは収益を改善するのに貢献するだろう。だが、その市場で勝てるかどうかは別問題だが、オリンパスを買収できれば、その限りではない。どうやら、光ディスク部門の次の仕事として医療部門を目指しているようだ。(光ディスクの時代は、もうすぐ終わるしね)そういう意味では合理的だ。

 【ソニーのバイオ・メディカル事業】世界一の光ディスク技術を生かす
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/INTERVIEW/20120203/204330/

平井氏「会社をトランスフォーメーションする」
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120202/biz12020219360039-n1.htm

トランスフォーメーションという言葉を聞いた時、Apple構造改革をやったギルバートアメリオのトランスフォーメーションマネジメントという本を思い出した。その中では、製品ラインナップをレーザーのように収束させるというのがある。そのため、SONYのいくつかの機種が無くなるかもしれない。でもそれは良いことだ。なぜなら、SONYには、TranceJetのような新しい技術がありながら、それを市場に投入するのに時間がかかりすぎていたからだ。新しいものをできるだけ安くするには、大きな市場を形成しないといけないのだが、SONYは製品ラインの絞り込みが十分ではないため、一つ一つの製品の規模がミニマムになってしまっている。その結果、個々の部品コストが高くなってしまい結果として、技術は作っても、それを市場に出すのに時間がかかりすぎてしまう。

特にVAIOとケータイの機種の数が多すぎる。もっと減らさないと駄目だ、機種数を減らし、技術リソースを徹底的に新しいことに投入し、似たような製品のために技術者を無駄に使わないことだ。SONYに必要なのは、その市場の中で一番の製品を作るための製品ラインナップの収束化だ。しかし、未だにそれが十分に出来ているとは言いがたい。この問題点が一目でわかる図を用意した。Appleの製品ラインナップと比較してみて欲しい。

Appleの製品ラインナップ

Sonyの製品ラインアップ

Appleは、全12機種で、PC、タブレット、携帯オーディオをカバーしているのに対し、SONYの場合は、28機種もある。特に携帯電話は、機種数が無意味に多い。PCも似たような製品が多く、結果として一つ一つの製品がとても小さく目立たないのだ。SONYが技術リソースを重複した製品ラインナップのために分断していることがよく分かる。以前にも同様のことを指摘したが、SONYの問題点は、この明らかにわかる問題点を長い間、修正できないことにある。平井氏が、ここに大鉈を振るうのかどうか見てみたい。SONYは改革が全然出来ていない。ダメなレストランほど自信が無いのでメニューを増やしたがる。今のSONYのラインナップは、ダメなレストラン。SONYが変わるのには、たくさんの製品ではなく、自信を持って出せる最高(No.1)の製品を作ること、それが大事だ。

「many」よりも「best」なのだ。

個人的には、PCオーディオにもっと力を入れて欲しい。16bitサウンドを24bitサウンド(あるいはDSD形式)にアップコンバートして再生できるデジタルアンプや、DSDフォーマットのミュージックストア、PCでサラウンドが簡単に実現できるBlutooth3.0ワイヤレスリアスピーカーとか、色々できると思うんだよね。