最近は、ＴＶを見る勇気がなくなってしまった。以前は、嘘を見破る位は、十分できると思っていたのだが、3.11以降、あまりにも腐敗が厳しすぎて、見破るだけの自信がなくなった。まるで北朝鮮のニュースのようなもので、嘘が殆どという種類のニュースに見えてしょうがない。汚染作物の偽装のようなもので、少数の不心得者の存在が、大多数の誠実な農家への疑いになってしまう。ロシアンルーレットなのだ。この情報は正しいか否かという種類のもの、以前は、その濃度がそれほど高くないと考えていたから、前後の要素の比較と、他の情報との照らし合わせで対応できると思っていたが、全情報を疑う必要が出てきてしまうと、この方法が使えない。私の嘘の見破り方は、全体の20％くらいが嘘の場合に限っており、全体的に嘘が生じているとき、それらの、どこが真実で、どこが嘘なのか区別をつけるのが難しくなってくる。よって、そういう事態になってしまうともはやＴＶを見るということが安心して出来なくなった。つまり、偽装問題で汚染作物が食べれないように、虚偽報道で汚染ニュースが見れない。昔、義父が戦時中、スパイになったという人の話では、「どんな情報でも見ろ、そこにはそいつの考え方が記されている」と言っていたが、その考え方が、とても醜く、見るに耐えないものであるため、テレビが見れないのだ。人間のクズを毎日見るほど、私は忍耐強くない。
