engadget：Android タブレット向けの「100コア」プロセッサZMS-40発表、 消費電力半減＆性能2倍
Creativeの子会社のZiiLABSが100コア（CPU：4コア+GPU：96コア）のプロセッサを開発した。
ZMS-40の仕様
・CPUコアは1.5GHz（ARM Cortex-A9）×4
・ZiiLABS独自開発PEコア「StemCell Media Processor」×96
・PE（プロセッサエレメント）は、OpenCLを通じて様々な処理が可能
・各種I/Oのサポート（USB×2、サウンド、SDカード、IrDAなど）
ZMS-40の性能
・1080p 3D (3840 x 1080) H.264 ハイプロファイル動画のデコード
・2560 x 1600ディスプレイをサポート
・HEVC（H.265：H.264の圧縮効率2倍）を将来的にサポート
・ZMS-20に比べて、PE数が倍増、電力半分、ピーク性能2倍
Tergaにライバル登場といった所、特にGPU部分のプロセッサエレメントの数が多く、それらが、柔軟に構成できるという要素は注目に値する。示している性能も非常に高く、高解像度ディスプレイ（2560×1600）のサポート高解像度の3D動画（フルHD/3D）の再生、将来の動画規格HEVC（H.265）にも対応と、高い性能を誇る。これだけ高性能だと、超解像度処理や16bit音声を24bit音声に変換して高音質化する処理などができそうだ。こういう省電力で性能の高いプロセッサが出てくると、そういうプロセッサを内蔵したタブレットとスマートテレビとクラウドサーバが連携して、PCの時代は終わる可能性が出てくる。高速無線I/Oの普及が鍵だと思う。PCはタブレットとスマートテレビに挟み撃ちにされる。そして、より省電力になれば、バッテリーも軽くなり、LEDの発光効率の向上、硬質プラスチックの普及も相まって、恐らく3年以内に300g台の10インチ型タブレットが登場するだろう。そうなれば、出版物と重さは変わらなくなり、もはや紙の時代は終わるだろう。旧来のPCと紙の時代が同時に終わる可能性が出てきた。
ZiiLABS社プレスリリース：ZMS-40（英語）
http://www.ziilabs.com/news/releases/pr20120104.aspx
