SKY NOTE

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Radeon HD7970 新アーキテクチャを採用し、アイドル時の消費電力が3wへ

AMD、新アーキテクチャ採用の「Radeon HD 7970」
〜28nmプロセスで、PCIe Gen3、DirectX 11.1対応
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20111222_501056.html

新しいアーキテクチャを採用したRadeon 7970は、従来の大型ビデオカードの弱点だった。アイドル時の消費電力を以前の24wから3wへ大幅に下げることになった。これは、新アーキテクチャを採用したその後に来るビデオカードも同様な仕様になるということである。このビデオカードは、一部のユーザーが使う上位レベルのものだが、その後に来るであろう製品も同様のスペックになるという点で注目に値する。以前iMacのアイドル時の消費電力をビデオチップの仕様の問題として、指摘していたが、来年のiMacから、もはやアイドル時に無駄な電力を食う仕様では無くなりそうである。あのクールでハイパワーなiMacを自分が買わない唯一の理由がなくなったので、このニュースは、自分にとっては価値があった。あとは、内蔵モニタが3D化してくれれば申し分ない。

それと今回の新アーキテクチャGPUコンピューティングにも最適化されているという。これによってOpenCLなどのGPUパワーを使った演算処理がより強力になる。Radeon HD7970の処理能力は、3.79TFLOPSだという。

大きく進化を遂げた新世代GPURadeon HD 7900」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20111222_501138.html

このテラレベルの浮動小数演算能力をどのような用途に使えるのかということが重要なのだが、現状では3Dゲームなんだが、超解像処理や動画圧縮にも使えそうである。特にH.265などは注目で、同じ画質ならば、圧縮率が2倍に上がっている。だが、高速に圧縮出来るだけでなく、超解像処理を施して、高画質化してエンコードなんてこともできるようなスペックだ。以前、OpenCLが新しい仕様になったことを書いたが...

 Khronos、OpenCL 1.2を発表
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20111118/1321554898

その中でWebCLというWebアプリケーション上で、GPUパワーを使える仕様になったという点を注目していたのだが、それが今回のAMDの新アーキテクチャの採用で、より現実味を帯びてきた。ブラウザベースの3Dゲームが登場することも、それほど先のことではないのかもしれない。つまり、従来は、そういうヘビーな処理はWebアプリケーションでは無理とされてきたが、そういうこともなくなっていくだろう。このことは、Webがもはや、通常アプリケーションと大差なくなっていくという流れを生む。つまり、MacWindowsなどの垣根が完全に無くなる可能性を秘めている。ある意味、それは、ウェブアプリケーションによるプラットフォームの統一化が成されるときとなる。つまり、今まで持っているソフトは、ウェブ版にアップグレードするかということを真剣に考える状況になるということなのだ。そこでChromeの戦略が当たり始める。自分的には、グーグルドキュメントで表計算は既にウェブ化しているので、グラフィックソフトのウェブ版の安い奴が出てきたら購入したいところである。しかし、その前にタブレットを買わないとダメなのだが....ウェブが走れば、すべてのソフトが使えるという時代に入る。そういう世界ではMacを買おうがWindowsを買おうがPlayStationを買おうが何も関係ないのである。重要なのはソフトの動作条件だけ。プラットフォームではなく、その性能によって使えるソフトが変わってくる時代になる。豊富な演算能力を使って音声認識によるボイスタイプやグーグル検索は便利そうである。Siriのような電子秘書によって、より人間が楽が出来る世界もそう遠くない未来になりそうだ。

ブラウザがプラットフォームになる時代へ
最近、GoogleDocumentのレスポンスが悪いのだが、恐らくGoogleは、サーバの更新をARMコアベースに切り替えるという発想なのだと思う。

 HP、ARMで超低消費電力サーバ普及計画「Moonshot」を発表Comments
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20111115/1321294033

 NVIDIA ARM系CPU「Project Denver」を開発すると発表
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20110108/1294429292
 
つまり、現行サーバの増強を程々にしているため、レスポンスが悪い(のだろう、多分...)。そして、そうやって貯めた予算を使って一気にARMベースのサーバに増強することによって、より巨大なサーバパワーが使えるようになり、それによって新しいサービスを実現しようという発想だと思う。それは再来年以降の動きになりそうだが、その時には、時代は大きく変わっているだろう。今回のRadeon HD7970のスペックは、その前哨戦というべき内容とも言える。