SKY NOTE

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NHKスペシャル ネット革命:エジプト革命

訂正:当初、2月22日午後9:00再放送と書きましたが、実際には21日24:15〜25:09分でした。誤報を流してしまい、申し訳ありませんでした。

NHK ネットが“革命”を起こした〜中東・若者たちの攻防〜
http://www.nhk.or.jp/special/onair/110220.html
 
エジプトの革命この中でアノニマスというハッカー集団が登場する。小説から抜け出してきたような存在で、実際の社会に影響を与えている事が注目に値する。番組内ではエジプト内務省が若者たちが作ったネットワークをハッキングテクニックを用いてスパイを潜り込ませ、嘘の情報を流す事で寸断していくのだが、内務省のコンピューターをアノニマスがハッキングして機能不全に追い込み、同時に内部情報を暴露するという荒技をやることで、内務省自体の行動が制限され、結果的に集会に何万人も集まって、エジプト革命は成功したという内容になっている。アノニマスは、現実と小説がごっちゃになったような組織だが、独自の正義感を持っており、リーダーは存在しないという。
 
アノニマスという組織を見ると、ネット時代の新しい組織を予感させる。中央が存在せず、ネットを媒介して共通の価値観を共有し、その上でチームを組んで行動を起こす。こういう組織は私はインターネットが登場した時の1995年代に想定していたが、当時は、理屈上の存在であった。つまり、インターネットによって情報伝達に階層がいらなくなったのだから、それらがなくなった組織があってもいいと思っていた。これを思いついたのは、安いネットカメラが普及し始め、テレビ電話がPC上で出来るようになったのを見て、その姿をみると、「なんだオンラインで人と人とが顔を見ながら話せるんじゃないか」そう思うと、インターネットで階層がなくなり、人と人とがテレビ電話のようなリッチなコミュニケーションツールを使い始めたら、固定された組織がなくても大丈夫じゃん、と思うようになった。
 
そういった組織に近い存在が現実に浮上してきたのは2001年の911同時多発テロにおけるアルカイダという組織だった。ビンラディンという中央に相当する存在がいても、実際の組織活動は分散していて、ビンラディンを殺しても、他の連中がリーダーとなり、機能するという構造を持っているという正にインターネット的な組織、まるでドラゴンボールに出てくるセルのような組織である。アルカイダが暴力によって世界を変えようとしているのに対し、アノニマスは情報を活用した攻撃活動によって、エジプト革命などを支援するという事をしている。アルカイダが負の組織だとすると、アノニマスは正の組織と言えるのかもしれない。アルカイダの活動は人に死をもたらすが、アノニマスの場合、最大の被害は、サーバが止まる。それがある場所であるタイミングを選んで実践される為、その結果、エジプト内務省のサーバは機能不全を起こし、活動が制限された。最小の攻撃で最大の成果を見いだすという点では、非常にスマートといえる。
 
結果、革命を成功させた。アノニマスは歴史上に本格的に登場したと言える。Wikileaksのアサンジ氏が掴まった時も、ハッキング攻撃を仕掛けたが、この際は、その攻撃を限定した。このことから社会活動に弊害をもたらす事を避けている事が伺える。頭がいいと思う。
 
現実が映画のように演出される世界。それがどのように展開していくのかは、現状では分からない。なぜなら、それは映画のようだから。現実(リアル)という名の映画には、ネタバレはない。そうなってから初めて分かる。この映画には監督はいない。複数の演出家がいて、それらがインターネットを介して、それぞれの行動を起こし、その結果がそうなっているとしか言いようがない。
 
アノニマスの哲学は、情報に自由をもたらす為に活動しているという。つまり、エジプト内務省の行動は情報の自由と敵対する行為であったわけだ。そういう意味ではWikileaksと似ている。本来は、この仕事はジャーナリストの仕事なのだが、ジャーナリストが政府にコントロールされている状況では、ジャーナリストよりも彼らの方が実績は上と感じる。結果から見ると、従来のジャーナリズムが旧世代と感じるのは私だけではないだろう。
 
アノニマスWikileaksを見ていると、情報で世界は変えられると感じる。
 
アノニマスのムービー

〜内容の一部抜粋〜(GoogleTranslaterによる翻訳なので日本語がおかしい)
 我々は、匿名(アノニマス)です
 我々は、リージョンされ、ゼロで割った値です。(意味分からん日本語)
 私たちは、インターネットの検閲を許してはならない
 そして、我々は、言論の自由を忘れてはいけません。
 我々は、9000人以上です
〜引用終わり〜
 
〜原文〜

  • Operation Payback (is a bitch), this is the Internet, we run this. An open message from Anonymous to the governments of the world and their legal leeches regarding the motivation of the cyber protests against ACTA lawyers and those who threaten freedom of speech online.

 

  • Corrupt governments of the world, we are anonymous. For some time now, voices have been crying out in unison against the new ACTA laws. The gross inadequacies of the new laws being passed internationally have been pointed out repeatedly. Our chief complaint is that such measures would restrict people's access to the internet.

 

  • In these modern times access to the internet is fast becoming a basic human right. Just like any other basic human right, we believe that it is wrong to infringe upon it. To threaten to cut people off from the global consciousness as you have is criminal and abhorrent. To move to censor content on the internet based on your own prejudice is at best laughably impossible, at worst, morally reprehensible.

 

  • The unjust restrictions you impose on us will meet with disaster and only strengthen our resolve to disobey and rebel against your tyranny. Such actions taken against you, and those you out source your malignant litigation too, are inevitable, unavoidable and unstoppable.

 

  • We Are Anonymous,
  • We Are Legion And Divided By Zero.
  • We Do Not Forgive Internet Censorship
  • And We Do Not Forget Free Speech.
  • We Are Over 9000,
  • Expect Us!

〜原文〜