SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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人にアドバイスするという事

私が他人にアドバイスする時、いつも、子供の頃の、ある野鳥の事を思いだす。ある日、野鳥を捕まえてきた人から、その鳥を貰った。ミカン箱に閉じこめている時、野鳥は羽根をばたつかせて一生懸命逃げようとした。その姿があまりにも悲痛なので、「逃がしてやった方がいいんじゃ」と大人に言ったが、「大丈夫、大丈夫」と言って周囲の大人は取り合わなかった。翌日、その鳥は死んでいた。私はむごい事をしてしまったと思った。野鳥にとって空こそが生きる場所であり、それを奪ってしまうと死ぬほど苦しいのだ。そう思った時、鳥には鳥の居場所がある。その場所を奪ってしまうと死んでしまう。だから、私は、人にアドバイスする時には、その人に合った場所を考える。その人があの野鳥のように死ぬのではなく、大空高く飛ぶように...

よって、私は、「陸を歩くのが正しいのだ」という一つの標準を設定し、鳥や魚を陸で歩かせる様なモノカルチャー的な発想には反対する。それは、あの野鳥を殺したミカン箱を連想するからだ。人をダメにしてしまう人は、己の小さな了見というミカン箱に人を閉じこめてしまう。そうやって、あの野鳥と同じように殺す。人を生かす人は、広い視野と、他人や社会にあったものを選ぶセンスがある。そういうセンスがある人間の心は大空のように自由で、そして、海のように深い心を持っている。間違ってもミカン箱ではないのだ。人にアドバイスするというのは、その人に合った形を提案する事である。私は、あの鳥がもし空を自由に飛べていたら...そう思いながら人にアドバイスする。鳥をイメージして、その人に合った空を提案するような感じ、その人が元気で羽ばたける場所はどこかって考えてね。そして、それをミカン箱のように邪魔しない事を考える。
 
あの野鳥は、子供の私に自由とは何なのか、居場所とは何なのか、を自らの命をもって教えてくれた。私は、その自由を大事にしたい。