GPU統合型ARMベースCPU「Project Denver」の開発を表明
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20110106_418198.html
タッチインターフェースを本格的に導入したAndoroid 3.0により、タブレット端末が普及する。それに合わせてNVIDIAは、CES 2011のカンファレンスで「Project Denver」というARMコアベースのGPU統合チップを開発すると発表した。この発表を聞いた時、3D表示ドライバーは、従来のDirect Xだけでなく、OpenGL用も開発しているのだろうなと思った。そうでないとAndoroidに対応できないからね。GPUとCPUが融合して、昔の浮動小数点プロセッサがCPUに統合された頃を彷彿とさせる状況になってきた。これでビデオエンコードも高速化するのだろうな。
これによって、プロセッサ4強が生まれる。(知名度ベース)
ARM系
Apple(設計のみ)
NVIDIA(設計のみ)
x86系
AMD(生産もする)
Intel(生産もする)
プロセッサ戦争が始まり、最もいい位置にいるのは、NVIDIAと言える。なぜなら、これから普及するであろう多くのAndoroid端末がARMプロセッサを採用しており、今回のCESで投入されていたタブレットマシンは、Tegra2搭載機が多かったから。NVIDIAのCEOのファン氏によれば、「スーパーコンピュータ用ノードとしての性能も発揮しうる、カスタムメイドのARMプロセッサとなる」という話なので、このスーパーコンピューターの部分は、GPUコンピューティングもかぶっていると思われる。ファン氏の主張を聞くと、非常にスケーラビリティの高いプロセッサなのだろう。
最終的にどうなるのか?
現状の推移を見守っていくと、Andoroidの普及とともにNVIDIAとIntelの地位が逆転するかもしれない。AndoroidはIntelプロセッサも採用しているが、既にARM系のプロセッサを使っているメーカーは、CPUをあまり変えたがらないだろうから。Andoroidの普及とともにコンピューターのクラウド化が推し進められ、紙ベースで共有されていた情報が電子化され、クラウドで共有される流れが生まれる。そして、3Dのディスプレイと融合し、電子都市への流れが生まれてくるのかもしれない。プロセスとしては、2011年にクラウド化が本格的に始まり、その延長線上に3D電子都市が見える。
0.タブレット端末が普及本格化(2011年)
- 2011年、タッチインターフェースを採用したAndoroid 3.0が発表
1.ペーパーレス
- 紙が電子化(PDF)される。
2.電子都市
- 物理オフィスでなくても、必要な情報が手に入るようになると、それを使った都市のニーズが高まる。空間を共有できれば、高コストな物理オフィスよりもメリットが生じる。
今は、まず、タブレットの普及、その後にペーパーレス、その後に電子都市という順番に変化が訪れて、古いマネジメントや、古い商習慣、古いルールが撤廃される流れが生じ、日本社会を新しくしてくれるものと考えている。