継続には小さな成果を喜ぶ姿勢が必要

スーパーの安売りで小銭を節約している時、こう思った。「小額の節約をしても、全体から見れば、大した額にはならないのによく続くものだな」とふと思った。電化製品など高額な買い物で、出来るだけ安く買って節約した方が、節約という意味では大きいのである。だが同時に、そのあとの「...よく続くものだな」という語尾に注目すると、別の視点が開けてくる。つまり、そんなつまらない小銭集めでも、継続しているという事。そこに継続の本質があるように感じたのだ。
　
「小さな成果でもありがたく思う事、それが継続の秘訣ではないか？」そう思った時、全体をトータルで見る視点がいかに、継続しにくい発想なのか分かる。なぜなら、常に大きなものを見て、毎日の小さな努力を僅かな前進でくだらないと思ってしまえば、脳には報酬が一切支払われず、結果として継続は出来なくなる。
　
しかし、小さな努力でも針小棒大に喜ぶ事が出来れば、脳に継続的に報酬が支払われ、それが継続となり、最終的には力になる。全体ばかりを見て、何の努力も出来ない人間よりも、部分を凝視し、そこに注目できる視点があれば、継続（努力）というものが出来るのではないか。スーパーの帰り道に、そう思った。