スパコン500傑,中国の「星雲」が2位に
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100601/183121/
1.既に世界第2位の中国、22位の日本
- 中国のスーパーコンピューターの「星雲」がTOP500の中で2位になった。そのプロセッサ構成は、Intelの「X5650」とNVIDIAのGPU「Tesla C2050」であり、性能は1.271ペタフロップスであるという。スカラー処理の得意な汎用プロセッサと、ベクトル処理が得意のGPUの組み合わせは、基本的に東工大のTSUBAMEと同じである。中国は利権よりも実利を取る事によって既に世界第2位になっているが、日本で一番のスパコンは、日本原子力研究開発機構(JAEA)にある「PRIMERGY BX900」の22位が最高。富士通製で,演算速度は191.4テラ(T)FLOPSであり、大きく遅れている。
2.利権を引きずる日本、実利を優先する中国
- 日本は利権構造を引きずり、10ペタフロップスしかない京速のガラクタコンピューターに1000億円もかけるのだという。あまりにもバカバカしい決定だ。汎用プロセッサと、GPUを組み合わせれば、世界一のコンピューターが低コストで手に入るのに、劣った性能のスーパーコンピューターを高い値段で買うなんて馬鹿げている。京速も富士通のスパークプロセッサだっけ、富士通を捨てれば、安くていいスーパーコンピューターが手に入るのに、高くて低性能なコンピューターを買うなんて、馬鹿げている。国の予算がないのに、そんな無駄遣いをするのは、国益じゃなくて、富士通益じゃないの?
3.性能で選ぶ中国、利権(利権を国益と言い換えている)で選ぶ日本
4.専門家の意見
- 専門家ではない私の意見だと、いまいち説得力がないので、専門家の意見も紹介する。
- 「ベクトル型スパコンは高すぎる」、GPU利用のHPCが本格化
- http://www.atmarkit.co.jp/news/200802/21/sgi.html
- 慶應義塾大学教授で工学博士の中村維男氏