SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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日本の財政を建て直す方法

国の借金が900兆円と言われている。そこで財政の立て直しに20年かければ可能と見る。
 
その方法は、かなりイリーガルなものだ。まず、日本の札を刷って円の信用が失墜して困るのは、外貨に対して円が無価値になり、外国から必要な資源、エネルギー、食料が調達できない事である。この人間が生きていくために必要な物資を日本はかなりの割合で外国に依存している。よって、札を刷って借金をゼロにする方法は危険である。
 
逆に言えば、エネルギー、資源、食料の調達に外貨を必要としない国家を作り出してしまえば、札を刷って借金をゼロにしても、日本人は生きていける。外国から手に入れなければいけないものの価格が上がるが、それをある程度許容できる状況を生み出す準備を進めていけば、20年で財政赤字をゼロにする事は可能だと考えられる。そして、その後から、金利の存在する社会に戻す事が出来る。ある意味、外貨の調達は、アメリカ国債を取り崩して調達したっていいわけだ。
 
つまり、問題はエネルギーや食料、資源の国内調達だ。よくそんな事は不可能だと言われているが、実際には可能である。ただ、これまでそういうことを真剣に考えて分析した人がいなかったと言うだけである。よくよく考えてみて欲しい、不可能だと言っていた人はきちんと日本の食料や資源の統計を用いて説明した事があっただろうか?ただ安直に不可能だと言っているだけではないだろうか?(難しいという事を「知っているだけ」で、「考えた事がない」のだろう)
 
実際には可能なのである。なぜならば、日本国内で使用されている鉄やプラスチックの2/3は外国に輸出するものだからである。つまり、日本人が必要な分だけならば、現状の1/3の資源量で大丈夫であり、それは充分、日本の科学技術力で対応できる水準なのである。
 
資源の自給
・鉄は既にスクラップ鉄(3400万トン)で充分自給できる水準にある。
 ・最近になって再生鉄でも高級鉄レベルの鉄が出来るようになった
   高級鉄を電炉で作る時代が来た(東京製鉄、愛知新工場が一部稼働)
   http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20091129/1259424824
・プラスチックはバイオポリマー(1500万トン)作る技術を確立すればいい。
 ・藻の量産技術の確立と、それをポリマーに転換する技術の開発が必要
レアメタル都市鉱山からリサイクル
 
エネルギーの自給
自然エネルギーと省エネで可能
  温室効果ガスを出さない社会
  http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20091213/1260632970
 
食糧の自給
・藻の量産(コーン代替)、飼料米(小麦大体)、二毛作(大豆)
  日本の食糧自給率100%は可能か
  http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20100306/1267804573
 
20年をかけてこれを実現する過程で、温室効果ガスをゼロに近くし、国が赤字を縮小して、健全な財政構造にした後、満を持して、札刷って借金全額返済を一気にやる。一時的に円が暴落するだろうけど、暴落している間、アメリカ国債を段階的に売ってドルを調達して当面はしのぎ、その後、金利を上げて、金利のある社会に戻す。そうすれば、安くなった円を買い戻す投資家も現れるだろうから、結果として円の価値は、元に戻っていく。極論言うと、円が戻らなくても、エネルギーも資源も食料も自前で調達できれば、別に国民が困る事はない。ただ、外国の製品やサービスが買いにくくなるだけ。