効率が数倍の新型風車、世界中から注目集める
http://nvc.nikkeibp.co.jp/report/company/genki/20080212_001022.html
MECAROという会社が従来の2.5倍以上という高効率な風力発電機を開発したそうです。
効率が従来の2.5倍と聞いて嘘だと思ったのですが、あのNASAで検証したらしく、どうやら本当のようです。方式はマグナス風車（円筒型風車）と言われ、方式自体は150年前からあったらしいのですが、あまり技術開発される事はなかったらしいです。
「自転する円筒が風を受けると、風の流れが速くなる方向に揚力が働き、円筒がその方向に動く」
「螺旋形状に絞り込んだ。特に風が円筒の先端から根本（風車の中心部）に運ばれるようにした場合、抜群に高い揚力を生み出すことを見出した。これを「スパイラルマグナス風車」と名付け、世界23カ国で特許を申請。インド、韓国などを皮切りに続々と成立している」
特徴は
・発電効率が一般的な羽根型の2.5倍以上（発電される電力が安くなる）
・毎秒60mの強風にも耐える（台風などでも倒れにくい：日本にはうってつけ）
・メンテナンスも少ない（維持コストが少なくて済む）
・回転速度が羽根型の４分の１程度で風切り音は少ない
（設置場所に柔軟性がある/ただし風が弱いところは駄目）
極めて理想的な性能と言える。従来の風力発電の問題をことごとくクリアしている。これほど効率が高いと、コストがトントンから、儲かるレベルにまでなる可能性がある。ただ残念なのは、実験データ（http://www.venturewatch.jp/nedo/20060223.html）のグラフを見ると、やはり一般的な風速3〜4m/s程度ではパフォーマンスが出ない事、風速が6〜7m/sは欲しい。
マグナス風車
12円/2.5倍効率が良いのならば＝4.8円/kwh
昔は12円程度で買い取ってもらえたのですが、政治が電力会社の圧力に負けて今は3.3円にまで下げられてしまい。仮に2.5倍効率よくなっても赤字になってしまう。でもよく考えてみてほしい。私達が購入しているのは1kwhあたり20円だという事を。つまり、政権交代がこういうところで必要なのです。業者のエゴに負けない政権が必要なのです。癒着構造をもたない政権によって、売電単価を引き上げ、自然エネルギーを普及させるべきなのです。もっと言えば、何が環境立国だと言いたいところです。つまり、日本政府は環境先進国を目指すどころか、既得権に配慮した為に、環境後進国に積極的になろうとしているわけです。こういうふざけた事をする政権は今年の選挙で首にしてしまいましょう。それが正しい選択だと私は思います。電力会社が反対するのは、二酸化炭素を出し続けた方が儲かるからです。でも、もうそれはやめなくてはいけない。そうでなければ、将来の子供たちが苦しむ事になる。営利には最低限のモラルが必要です。そのモラルから逸脱しないように政治は業者を監督するべきですが、今の政権は、どうやら逆のようです。営利の為ならばモラルを捨てる様な政権です。（実質的にそういう決定をしています）
もし、環境を重視するのであれば、業者と癒着構造のない政権を選ぶ必要があります。こういうところが長期政権のひずみなのです。このひずみを正す責任は選挙権のある私達にあるのです。環境に対して責任を感じるのであれば、未来に対して責任を果たそうとするならば、現政権を選ぶべきではないでしょう。
石炭火力発電
（石炭1tの価格平均35ドル+排出権1920円/tとして計算：発電量2400kwh/t）
35ドル×106円+1920円/t×2.4(石炭のCO2排出係数)
＝8318円/2400kwh
＝3.465円/kwh
株式会社MECARO
http://www.mecaro.jp/
スパイラルマグナス風車の仕組み
http://www.mecaro.jp/introduction.html
詳細なスペック1（実験データ：2006年）
http://www.venturewatch.jp/nedo/20060223.html
詳細なスペック2（実験データ：2007年）
http://www.mecaro.jp/product.html
動作画像1：YouTube動画（回転は遅いですが、その分トルクがあるそうです）
http://www.youtube.com/watch?v=6gzhGHn5h78
動作画像2：YouTube動画（こっちの方が見栄えがいい）
http://www.youtube.com/watch?v=GUjhLWVms1E
