今日3月9日午後九時、当ブログでも何回も紹介しているローマン・コンクリートの番組をNHKがBSで放送する。
放送時間:2012年3月9日(金)午後9:00
NHK:世界遺産 時を刻む 第13階 「土木」コンクリートが巨大帝国を生んだ〜
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/toki/next2.html
再放送予定 3月13日 午後4:00 NHK BSプレミアム
このローマン・コンクリートが現代のセメントに比べて優れているのは、その耐久性と強度です。現代のコンクリートが数十年で朽ちてしまうの対し、1800年以上前のローマ時代の建築物が今に至るまで残っていることが、その証拠です。このコンクリートこそ、日本を地震や放射能から救うのです。汚染瓦礫や汚染地域のものを燃やして灰にし、このコンクリートに混ぜて閉じ込めれば、数百年間安定して放射性物質を閉じ込め、外部に流出しないようにしてくれます。(セシウムの半減期は30年なので、300年間封じ込めれば2の10乗で1/1024になり、ほぼ無害になります:セシウム灰入りのコンクリートブロックは人里離れた所に監視カメラと放射能センサーをつけて保管しておけばいいでしょう)「除染」なんて実態は「移染」です。海を汚し、回収がより困難になるだけです。とにかく石にして固めて封じ込めるべきです。この番組を見ることで、そういう優れたコンクリート技術があり、それを活用することで日本の未来を描くことができると思うのです。さらにこのコンクリートの優れた点は、鉄筋がいらないくらい硬いことです。これは、鉄とそれを作るための石炭、電力の節約になります。資源がなく、地震の多い日本にとって、長期間安定した強度を保つローマン・コンクリートは、まさに救世主です。NHKのこの番組によって、そういう技術があるという事が世の中に広まれば、地震、放射能と紛糾している現在の日本の問題を解決する糸口になると私は思うのです。
関連資料
WIRED:「超コンクリート」ピラミッドの石と、米軍の最新研究
Wikipedia:古代コンクリート
ローマのパンテオン(1800年以上前のローマ時代の建築物 西暦128年建造)
鉄筋のない構造でありながら、このような形状を1000年以上も保ち続けるとは驚きだ。
- これを作った天才技師でもあったハドリアヌス帝の培った技術で現代の日本が救われることになるとは感慨深いものがある。天才の偉業は時代を超えるのだなと感じる。