SKY NOTE

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24bitサウンドは感動する音、CDの音は偽物だったと分かる。

最近、PCオーディオに興味があって色々調べている。そこで注目なのが24bitオーディオと倍音だ。昔、レコードを聞いていて涙が出たことがあったが、同じ曲をCDで聞いても涙がでないのでおかしいと思っていた。しかし、その理由がよくわからない。なぜならば、CDの音は人間の可聴帯域の音(音の分解能:16bit:65536レベル、音の高さ:20Hz〜20KHz サンプリング周波数44.1kHz)を網羅しているはずであり、音の再現には問題がないはずだ。理屈の上では問題がないはずのCDの音の何が問題なのか?と疑問に思っているとき、倍音という概念があるという事をオーディオ展示会で聞いた。倍音とは、ある音に対して、実は倍の周波数で音が出ているという音、つまり、1200Hzの高さの音があったら、実は同時に2400Hzの音も出ているのだという。特に弦楽器の音は、そういう風に音が出ているらしく、可聴帯域の外の音も出ている。

 Wikipedia:倍音

そう考えると、複数の高さの音が絡み合った複雑な音が実際には出ている。この音を再現するためには、可聴帯域を超えた音の高さが必要であり、同時に複雑な音の波形を再現するためにより細かい音の粒を捉えるビット数が必要。そこで百聞は一聴に如かずということで、24bit 96kHzの音を紹介したい。iTunesで再生できるので、一度聞いてみると分かる。(容量は80MB)それとPCのオーディオ設定を切り替えないと、24bit/96kHzと音は出力されないので、その設定方法を説明する。自分はMacしか持っていないのでMacの設定のみの説明となる。Windowsにも同様の設定はあると思う。(設定項目が現れなければ、そのハードでは24bit/96kHz再生はサポートされていない)

1.Macの「Audio MIDI 設定」という設定アプリケーション(鍵盤のアイコン)を開く。
2.オーディオ出力設定を以下の画面のように、「96000.0Hz」「2ch-24ビット」にする
 

この中の80MBのファイルをダウンロードして聞いてみると、CDの音が劣化した音にしか聞こえない...CDの音質は、とても低かったのだと気付かされる。(安物の2000円程度のPCスピーカー越しですらも違いが分かるのだ)映像的に説明すると、16bitサウンドは、モザイク画像であり、24bitサウンドは通常画像である。天気で言えば、曇と晴れくらい違う。24ビットになることで靄がかかった音が非常にクリアに聞こえる。そして、より音が近づいてくるような、そんな感じがする。ジャズボーカルが聞きたい音質だ。24ビットで聞いたら、心に響く音になるとハッキリ分かる響き、そういう音なのだ。

CDとの比較
        CD     → 24bit音源
音の細かさ   16bit(6万)→ 24bit(1677万)256倍細かい音レベル
サンプル周波数 44.1kHz  → 96khz(1秒に96000回サンプリングする)
周波数特性   20Hz~20kHz→ 20Hz~40kHz(人間の可聴帯域は20Hz~20kHz)

エルガーの曲を聴いてみると、CDでは感動が得られないと確信してしまった。音質改善効果は、ビット数による所が大きいと思う。音の細かさが、256倍になっており、細かい音を忠実に再現できるようになっている。さらに、そういう音を聞くと脳波にも影響があるらしいことが諏訪東京理科大学の実験によっても明らかになっている。

CDの音を聞くと、脳は沈静化傾向にあったのに対し、ハイレゾ音を聞くと、前頭葉や側頭葉まで活性化傾向があったということのようです。つまり、ここでレコードの音で涙が出たけれども、CDでは涙が出ないというところに繋がってくる。CDの音が冷たいというイメージは、実は脳の活性度の低さに現れている。つまり、CDの音では人は十分に感動できていないことが分かります。(科学的に)

世の中が冷たくなっているのも、もしかしたら、CDの貧相な音が影響しているからかもしれません。音楽で涙したり、感動するようであれば、人はもっと豊かな感性を持つことが出来るのではないかと私は思います。音楽は人の気持ちに影響します。その音楽の質が、CDになったことによって劣化したことが、今回の実験結果によって明らかになったわけで、すべての音楽ライブラリは、24bit化されるべきだと思いました。ちなみに自分のMac miniの音声の再生上限は、24bit/96kHzまで再生できます。iPodは古い機種は再生できず、最新型は再生できるハードを持っていますが、特殊な操作をしないと再生してくれないそうです。ちなみにDVDの音声部分のフォーマットは(24bit/96kHz)です。新しい規格ですから音がいいですね。

残念なのは高音質な24bitの音楽ソースが少ないことで、そういった音源が増えないと、いい音は手に入らないという状況です。最近始まったGoogleの音楽サービスやiTunesで24bit音源のサウンドライブラリを販売してほしいのですが、音声圧縮規格で24bitサウンドをサポートするファイル規格がないというのが問題です。なにしろ1曲80MB(無圧縮)というのは、でかすぎます。ビット数が1.5倍、サンプリング周波数が倍ならば、必要な容量は、3倍程度でいいはずです。24bitサウンドをサポートする圧縮フォーマットを作って、いつの日か、すべての名曲を24bit化して販売して欲しいものです。