SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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NHK BSでシャーロックを見た。

3夜連続で8時からBSで英BBCの現代版シャーロックホームズがやっている。今日は二日目、明日が最終日、昨日は途中から見たが、今日は最初から見た。コンサルタント探偵というのが面白い。やはり、天才キャラは面白いと思った。キャラクターの天然ボケならぬ天才ボケが面白い。Sherlockは、それも体育座りで安楽イスに座っていて、考え込むと眉間に両手の指を当てて考え込むところがエキセントリックでいい。考え込んだり、物事を先回りをして読み解くのだけど、その先回りに他人がついていけなかったり、説明のときの傲慢さがなかなかいい。私の義父も天才だったので分かるが、要するに天才と言うのは、答えが過程を経ずに一瞬で手に入ってしまう存在であり、その会話は、常に答えの説明を求めることになる。つまり、普通の世界では、答えは最後に来るものだが、天才との会話はまず、答えがなぜそうなるのかと言う質問を凡人はせねばならない。
 
子供のころの私は、よく義父に質問をしたものだ。天才は、とにかく早い。考えるという過程が感じられないくらい早いのだ。ウェイトがない。だから、質問する私は非常に楽なのだ。聞けば次の瞬間に答えが出てくるから。だが、答えが先で理由が後なので、まず、最初に答えを聞いて理由を聞くと言うプロセスは、Sherlockでも同じである。あと、天才は自分を標準化しているので、天才以下の凡人に標準以下のレッテルを貼るのだが、ハッキリ言って、天才から見れば99パーセントの人間がバカであり、それは普通と言うことなので、怒る気もしない。

大抵、私はワトスンのような立場で義父を見ていることが多かった。だから、ワトスンには妙に共感する。凡人の代表として、自分としてはワトスンのシャーロックに対する呆れ方は、自分も「そう!そう!そう!」と思ってしまうのだった。天才と言う人間は、人格が破綻しているように見えるが、実際は普通の人間に天才的な頭脳があるというだけである。ただ、天才的な才能が普通の人間を変な人間に見せてしまうだけなのだ。例えば、1+1が分からない事を普通バカにするだろう、あまりにも明らかだからだ。これと同じで凡人には難しい問題も天才には1+1並に明らかな場合がある。そういう時に凡人に向かって「バカだなぁ」と天才は言ってしまう。通常、凡人は怒る。傲慢だと。でも、傲慢なのではなくて、才能の差が、感覚に大きなズレを生じさせているだけなのだ。ここのところを理解するとワトスンのようにシャーロックと付き合えるようになる。

ワトスン的な目を持つと、天才と言うのは見ていて飽きない存在だと分かる。質問すればすぐ答えが返ってくるし、非常にクリエイティブな存在だからね。だから、ワトスンが単にスリルを求めてシャーロックと同居すると言う設定だけでなく、ワトスンの知的好奇心がシャーロックの知性に興味を抱いている。ただし、呆れながらというのが、僕が見たワトスン像だ。このタイプの推理物は結構見ていて楽しいので、明日も楽しみだ。

1話約90分 全3話(収録時間266分) DVD | BD