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ダイハツ イース 燃費30km/L(9月発売)

ダイハツの新型軽自動車、イースは、なんとJC08モードの燃費が30km/L(10・15モードで32km/L)でしかも、80万円で販売するのだそうな。石油価格が高騰する中、庶民にとって最もリーズナブルな価格と燃費の自動車と言えよう。
 
 ダイハツ、JC08モードで30km/Lを実現する低燃費技術を開発
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110719/193438/
 
 JC08モードで30km/Lを実現する「e:Sテクノロジー」を開発
 http://www.daihatsu.co.jp/wn/2011/0719-2/index.htm

 ダイハツ イース 試乗レポート/渡辺陽一郎
 http://autoc-one.jp/daihatsu/report-795083/

1.新エンジン+CVT
・燃焼効率向上とエネルギーロス低減を極めた新エンジン
 ・圧縮比の向上(10.8→11.3)
 ・インジェクター噴霧微粒化など8項目にわたる改善を積み重ね燃焼効率を向上。

2.軽量化(-7.6%)
・車両の60kgの軽量化(790kg→730kgへ)約7.6%の軽量化を実現している。
 ・シェルボディの骨格合理化などにより、約60kgの軽量化を実現

3.空気抵抗/転がり抵抗
・空気抵抗や転がり抵抗などの走行抵抗を低減

4.エネルギーマネジメント
・停車前アイドリングストップ機能付の新「eco−IDLE」
・エコ発電制御(減速エネルギー回生機能付)
 
ダイハツのプレスリリースを見ると、事細かに改善点が記されているので、既存技術を総合的にブラッシュアップして30km/Lという燃費を実現しているようだ。これは売れるだろう。ライバルのハイブリッド車よりも遥かに安い値段(最小構成:80万円だと半額)で同等の燃費が実現できるのならば、こっちを買う人が増える。特に石油価格が高騰していて、その上、不況で皆にお金がない時には、低価格、低燃費は魅力的だ。同じ軽自動車メーカーであるスズキも黙っていられないだろう。ホンダもフィットが、このイースに食われるに違いない。よって、ガソリン車での燃費30km戦争が勃発する事は必定。元々、自分はハイブリッドのような中途半端で無駄の多いアーキテクチャはダメだと思っていた。設計思想が妥協の産物であり、それがたまたま時流に乗ってヒットしただけだと思っていたので、今回のダイハツのニュースは、電気自動車か、低燃費のガソリン車の二極化を促すであろう。というのは、ハイブリッド車は、元々のアーキテクチャが無駄が多いので重量が重くなり、コストがかかる割に燃費が稼げない。そうなると、燃費が良くて価格の安いイースのような低燃費のガソリン車の方が価格競争力、性能の点で有利だ。イースの価格の2倍近いハイブリッド車が生き残る為には、50km/Lくらいの明瞭な性能が求められるだろうが、それは効率の悪いハイブリッド車では出来ない。

この水準の燃費は、エンジンを発電機として使うシリーズハイブリッド車の燃費だ。搭載バッテリーを減らして低コスト化をし、しかもガソリンよりも安い軽油が使えるディーゼル発電機を使ったものが市場が求めているものだ。よって、ハイブリッドは死んだ。

 【東京モーターショー2009】三菱自動車、50km/LのPHEVコンセプトカーを出展
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090929/175797/

このダイハツの発表はトヨタのハイブリッドの死を意味する。プリウスはあだ花だった。本来は妥協の産物であり、過渡期なアーキテクチャだったが、時流に乗ってたまたまメインストリームに躍り出た。しかし、このイースの発表でプリウスは死に、本格的な電気自動車に世代交代するだろう。ハイブリッドで培った技術は電気自動車にも応用されるだろうから無駄ではない。これは、ある時代の終わりと、次の時代の始まりを意味するのだ。

南無〜ハイブリッド(ポクポク:木魚の音)最初は、南無阿弥陀仏で送り出してやろうと思ったが、あまりにも無情なので、ショパンの「葬送」にした。自分はこの葬送という曲は好き、なぜなら人の悲しみに寄り添い、そして励ますような曲だからだ。曲の後半を聞くと、それが分かる。

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