SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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人に認められるもの

1.人が認めるのは正しさではなく、その表現力に比例する

  • ズボンのポケットに手を突っ込みながら猫背で下を向きながら道を歩いていると、ふと、人が認めるものと言うのは、正しさではなく、その表現力に比例するのではないかと思った。私のような人間は、「表現力」云々よりも、その本質、つまり、「正しさ」に意識を集中させる事が多いのだが、現実の社会と言うのが認めるものは、その表現力に比例する。ヒトラーを見てみると、正しさと言う点で、彼は最低というかマイナスだが、表現力と言う点では、彼は優れていた。

 
2.人が認めるのは、部分ではなく全体であり、プロトタイプではなく完成形である。

  • そして、もう一つ人が認めるのは、完成形であると言う事、それを意識したのは、テレビでお婆さんが「世の中が認めるのは総合力」といったからだった。その言葉には、経験豊富な人間の重みがあった。例えば、パソコンで、いくら大容量のハードディスクドライブ一つあっても何の意味もない。それがどんなに性能が高くても、それだけでは意味がないのだ。それがプロセッサやらディスプレイやらモニターやらと繋がった総合力の中で初めて意味が出てくる。
  • よく、私は人に助言を与える事があるのだが、それで他人が成功しているのに、自分は成功していないと思う時、この完成形という事が思い浮かぶ、私はプロトタイプでも、その可能性が示されれば満足してしまう。つまり、ある程度、自分の提示した可能性が証明されたら、それで満足してしまい。それ以上進まない。よって、私の作るものは、いつも未完成である。脳の先生によれば、ゴールの手前で、これで終わったと思ってしまうと、脳にとっては既に「終わった事」にされてしまうらしい。その瞬間、意欲やら何やらが萎んでしまうのだそうだ。そこで脳の先生いわく、ゴールについてから記録を見る事がゴールとしなさいと言う事らしい。つまり、手前をゴールにするのではなく、ゴールからチョット過ぎたところにゴールを設定せよと言う事なのだそうだ。そうすれば、最後まで全力を出せるのだそうだ。つまり、私はモノを作って完成してから、人に認められてお金がもらえるまでをゴールに設定し、頑張るべきなのだ。ゴールそのものよりも、ゴールからチョット過ぎたところにゴールを設定する。それが最後までやり抜くコツらしい。

 
3.まとめ

  • 表現力+完成形=人に認められる事
  • ・表現力:正しさが認められるのではなく表現力で人は認められるという現実を直視せよ
    • 表現力と言うインターフェースあってこそ、中身が生きる。パッケージだと思って侮るなかれ
  • ・完成形;人が認めるのは完成品、プロトタイプではない。
    • ゴールの手前でゴールしたと思うのではなく、ゴールよりチョット先をゴールに設定して、最後までやり抜け。

 

  • 正しい+プロタイプ=可能性はあるが、誰にも認められないもの
    • NeXT STEP , LISA(私はこのタイプ)
  • 目立つ+完成形=誰にでも認められるもの
    • MacOS X , iPhoneOS ,Mac(わたしの知人がこのタイプ)

 

  • でもNeXT STEPも今やMacOS Xになったように、わたしも完成形と表現力を身に付けたいものだ。今の日本の技術ってNeXT STEPなんだよな。個別では優れていても、それを完成させる総合力がないから、顧客にとって全く意味のないものに成り下がっている。でも、きちんと総合力を引き出せば、成功できるポテンシャルを持っているんだ。それは、私の助言を聞いて成功した知人が証明しているからだ。知人は、私の着想を完成させた。その結果、成功を手にした。逆に言えば、今自分が考えている事を完成させる事は私の成功にとって非常に大きな意味を持つのだ。そういう意味で、脳の先生の話は興味深かった。なぜならば、私はいつも完成させる事ができなかったからだ。未完成で満足してしまっていた。ある意味、可能性が証明できれば満足していた私は、どちらかというと学者肌で、浮世離れしていた。それがなければダメだと思いつつも、どうすればいいのか分からなかった。途中まで行って意欲が萎んでしまったのは、わたしが先が見える人間だから、先を見て、完成が見えてくると、もう脳の中で完成した事にされてしまって、終わった事になってしまう。つまり、終わった事には意味がないのだから、いつまでたっても完成しないのだ。未完成のガラクタの山になる。

 

  • そのガラクタの一部を他人に見せたりすると、他人がそれを完成させて成功する。それをみて「おお〜すごい、想定はしていたが、これほどとは...」と思う事がある。要するに先を見ても、そのさらに先にゴールを設定する事が私には必要なようだ。先を見る姿勢がある分、未完成になりやすいので気をつけてゴール設定をする必要がある。

 

  • 私の未完成のサイクルとは、ある程度までアイディアを練る。その完成形がイメージできるところまで来ると、途端にやる気を無くし、次の事に興味が移ってしまう。要するに完成しないまま、アイディアだけがガラクタの山のように詰み上がっていく有り様。ガラクタは他人にとって価値がないので、私は成功しない。今の日本も同じ、個別の技術が優れていても、それを完成させる総合戦略やビジネスモデルやマーケティング戦略などが未熟だから外国メーカーに負けるのだ。人の事はいえないが、完成しないと意味がないのだから、部品の有能さだけを誇ってもダメだと、きちんと認識するべきだ。

 

  • 「未完成である事は顧客にとってはガラクタと同じである」by skymouse
  • 「たとえどんなに輝いている星であっても、雲に隠れていれば見えない」by skymouse