SKY NOTE

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疑似児童ポルノについて

産経:「疑似児童ポルノ」を全国初摘発 頒布容疑で写真家らを逮捕
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090917/crm0909171156007-n1.htm
 
本来、児童ポルノ法の主旨は、児童を守る為のもので、児童ではない年齢の女性の性的表現を規制するものではなかった。
 
この疑似児童ポルノ児童ポルノの根本的な違いは、本物の児童と児童に近い姿をした30代の女性を、特定の表現という事で結びつけて規制している。つまり、児童そのものではなく、その表現にまで規制が及んでいる事が根本的に違う。つまり、児童を保護する為の法律が、いつの間にか、それに類する特定の表現物の規制があたかも可能であるかの様に見せかけている所が問題なのだ。(この基準で考えれば、コミックなどの絵に対しても規制が及ぶ可能性がある)
 
過去の治安維持法もまた、こういうポルノなどの規制から始まり、それが徐々に拡大解釈されてゆくことで最後には国民の知る権利を著しく規制する治安維持法になった。その前例から見て、このような警察の横暴は断じて許すべきではないし、法律的に見ても、このような法の拡大解釈を認めてしまっては、それが悪しき前例となり法体系の破綻を来す問題になりかねない。非常にデンジャラスで野心的な姿勢が警察に見られる。
 
警察は特定の表現物にまで規制を広めようとしている。これは表現の自由に対する挑戦行為であり、断じて許すべきではない。この警察の姿勢でハッキリ分かった事は、警察は表現の自由を守る事の重要性を全く理解していないという事だ。もっと言えば、過去の前例から何も学んでいないという事だ。国民の一人として、この様な法の拡大解釈は許すべきではないと考える。
 
そして、その意図からハッキリ分かった事は、以下のサイトをGoogleにブロック要請をしたのが警察であるという事だ。この情報は、現在の警察にとって都合の悪い情報が記されている。そこで、そのサイトを紹介したいと思う。(と思ったら、ブロックが解除されたようだ。以前は検索不能になっていた。多分、騒がれだした事で、あわてて対応したのだろう)
 
 怪しい児童ポルノ規制法案
 http://www42.tok2.com/home/seekseek/42.html
 
このサイトでは、児童ポルノ表現を規制した各国の性犯罪率のグラフが記されている。結果は、どの国もポルノを規制した途端に性犯罪が逆に増えているのだ。日本でも児童ポルノ法施行後に性犯罪が急激に増えている。
 
 犯罪白書 1997年〜2006年 性犯罪はP.5 1997年〜2006年)
 警察庁の性犯罪の統計データ(5ページ目参照)
 
 
つまり、現在の警察がしている事は、犯罪を減らすというよりも逆に増やす事に繋がりかねない行為である事は、諸外国の実例から見て明らかである。アメリカで過去にポルノについて調査を依頼した。その調査結果は...
 

  • <怪しい児童ポルノ規制法案から引用>
    • 1970年、委員会は700ページに及ぶ膨大な報告書をニクソン大統領に提出し、「成人についてはポルノをほぼ全面的に解禁すべきである」とのべた。ニクソン大統領は激怒して、この報告書をはねつけた。
  • <怪しい児童ポルノ規制法案から引用>

 
つまり、実在の少女が犠牲になる事を規制する事には一定の正しさがあるにしても、実際の少女が犠牲にならない表現物であるポルノを規制する事には何ら正当性はないのである。むしろ、そういったものまで規制する事は、逆に性犯罪を増やす事に繋がるのは諸外国の実例から見て明らかである。なぜならポルノには性犯罪抑止効果が統計的に認められるからである。
 

  • <怪しい児童ポルノ規制法案から引用>
    • 実際、ポルノが解禁になったデンマークにおいて、のぞき見とか幼児への性的な悪ふざけのような性犯罪は年々めだって減少したのに対して、強姦やサディズム的行為はぜんぜん変化しなかったことを認めた。つまり、ポルノ映画とかポルノ雑誌を鑑賞することは、ある種の性行動の代償にはなっても、他の性行為の代償にはならなかったわけである。ただし、ポルノに刺激されて性犯罪が増えたと言う事実は、まったく認められなかった。
  • <怪しい児童ポルノ規制法案から引用>

 
デンマークの事例は日本の性犯罪のグラフと類似する点が多い。というのは、規制をする事によって飛躍的に増えたのは、少女に対するいたずらなど、比較的軽度な犯罪で、強姦などの重大な性犯罪の数値は大きく変化していない。つまり、このデンマークとの類似性から考えると、日本の性犯罪を減らす為には、デンマークと同様にポルノを解禁をするべきであって、規制するのは間違いである事が分かる。
 
少女を守るという大義名分の名の下に表現の自由を侵害する行為を認めてはいけない。また、各国の実例から見ても、ポルノを規制しても性犯罪は減るのではなく、逆に増えるのだ。ポルノを規制しない事が性犯罪抑止に繋がるのに、警察は真逆の対応をしているのみならず、表現の自由まで侵害しようとしている。これは全くメリットのない対応であり、また諸外国の実例から見ても、害悪にしかならない対応である。警察のこのような越権行為であり、尚かつ性犯罪を増やす偽善的行為を私たち国民は許すべきではない。(警察の行動のおかしな所は、モザイクなしのわいせつ物の規制により逮捕した容疑者に対して、あたかも、児童ポルノ法の範疇で捕まえたかのように見える様な言葉を使った点である:背後に表現の自由を規制しようとする野心的な姿勢が透けて見える。前例を作り出そうという意図がありありと見える)
 
つまり、ポルノはシロで、むしろ規制こそクロである。
  
今回の警察の対応は、野犬を増やすだけで明確に悪である。よって否定するべきだ。
 
関連リンク
改正児童ポルノ法=準治安維持法
http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20090715/1247584448