SKY NOTE

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2030年の日本の農業(バイオ事業)

2030年の日本
・食料自給率   :70% (2004年:40%前後→70%)
・エネルギー自給率:90% (1%未満→90%)
二酸化炭素温暖化ガス排出量:1億トン (2004年:13.5億トン→1億トン)
貿易赤字    :なし
・人口      :1.13億人 (2004年:1.278億人→1.13億人)

私の予想シナリオ

食料自給率70%シナリオ
日本は2009年、自民党政権が選挙で敗退、民主党政権になる。既存の既得権益の破棄として、構造改革が押し進められ、農政も大幅に転換される。従来の貿易依存型の農政から、自給率向上に舵が本格的に切られる。内外価格差を是正する為に米の中間流通組織の存在は否定される。日本は、WTOの取り決めを守る為に、関税率を引き下げなければならず、その価格差のギャップを埋める為には、日本の特殊な商習慣を否定しないと、米の自給は出来ないという政治判断がされる。その上で農家に補助金を出す事で、米を作り続けてもらい。かろうじて米の自給を維持する方向に向かう。また、不耕起栽培などや、ヘクタールあたり1.6倍(5.3t→8t)の収量の飼料米などを100万ヘクタール余っている休耕田などを使って栽培する事にし、減反政策を原則廃止とする。そのかわり、雑草がある程度伸びても、収量が上がる様な手間をかけない農業に切り替えていく、肥料や農薬をあまり使わない、脱完璧主義型の低コスト農法を農家に求める。(日本は諸外国に比べて肥料も農薬も多い)

・肥料をあまり使わない(減肥)
・農薬もあまり使わない(草が伸び放題になるがほっとく)
・あまり耕さない(不耕起栽培

米で小麦を代替する。(小麦よりも飼料米の方が2倍以上、収量がいいから)
飼料米(通常の米の1.5〜1.6倍の収量を持つ)として使っている米などを使って、米粉などを使ったパンなども生産できる様にする。

鉄鋼工場からでる二酸化炭素を利用してスピルリナという藻類を栽培し、飼料として生産する。スピルリナは栄養価が高く飼料用として既に使われている。藻類の成長スピードは、最適環境であれば、一日で倍になるという驚異的なスピードである。

牛から出るメタンガス(温暖化ガス)を減らすため、新しい配合飼料を使う。また、この飼料は飼料効率を20%アップするという。

 牛のルーメン機能を改善する天然素材を北海道大学と共同で発見
 http://www.idemitsu.co.jp/company/information/news/2007/080324.html

農業の産業化
海外の資源に頼った肥料を使わない様にする為、牛糞などを使う有機肥料生産工場を造り奨励する。また、牛糞の元となっている飼料も自給を目指す。農業従事者を増やす為に、農業を株式会社化し、バイオ産業という新たな形で育成する。

食料のみならず、エネルギーも農業によって自給する国になっている。その為には、海で藻類を栽培する。三菱総合研究所が提案している。アポロ・ポセイドン計画によれば、日本海の浅瀬に6000万トンのホンダワラ栽培するという。もし、最近発表されたセルロースからディーゼル燃料が作れる真菌の分析が進み、収量60%程度の高効率の酵素(60%というのは糖化発酵プロセスが大体それくらいだから、それと同じ位と推定)が開発できれば、360億リットル程度のディーゼル燃料が確保できる計算になる。この規模は、現在の軽油とガソリンを合わせた1000億リットルの車の燃料の需要の1/3程度だが、車の電気自動車化(及びその他の対策)によって燃料消費が1/10になる可能性があるので100億リットルとなり、残りの260億リットルは、他のボイラー用、農業機械や船舶用の燃料として使うと丁度帳尻が合う。つまり、日本海に6000万トン級の農園を作れれば、日本の車と船と農業機械の燃料需要を全て賄う事も不可能ではない。また、発酵プロセスに使う燃料は、使われていない稲わらを使う為、全プロセスをカーボンニュートラルなものとする事が可能と推定する。(飼料米の生産によって増加した稲わらを燃料として使う)これは、将来、排出権価格などが高騰する事を前提とした処置であると同時に日本の貿易赤字を減らす事にもなる。また、それ故に、お金が国内で還流する仕組みでもある。この対策だけでも、石油の需要は半減する。将来、再び石油価格が1バレル100ドル程度(1ドル100円/1バレル159リットル)になるとすると、7.92兆円(車(1000億リットル)+船舶・農業機械(260億リットル:2030年)=1260億リットル)のお金が海外に流出する事を防げる。それも二酸化炭素ゼロだから、石油から発生する二酸化炭素は半減する。残念ながら、これは長期的なもので、すぐには無理だが、そういう可能性があるという事だけ伝えておきたい。決してバイオ燃料によってエネルギーの自給が不可能ではない亊が分かると思う。

自分の国の土地や海を最大限活用する事により、この国は本当の意味で独立した国になる。いざとなったら、貿易が止まっても自国のみでやっていける様な技術や資源を我が国は2030年には有しているだろう。国際的な不況になっても、それをものともしない自信が2030年の日本国民にある様な農業(バイオ産業)を目指す。


車の二酸化炭素をゼロにする(車の燃料消費が1/10になる理由を説明している)
http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20080627/1214498908