SKY NOTE

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ファシズムについて考えてみる。

ファシズムについて考えてみた。グーグルで調べてみると、以下のように出てくる。

ファシズム

  • 権力で労働者階級を押さえ、外国に対しては侵略政策をとる独裁制。イタリアのファシスト党の活動から起こる。
  • 権力で他人を抑えこみ、外国も同様に侵略し、支配しようとする。自分が見るに男の支配欲そのものである。そういう支配欲に共感できる人間がファシズムに傾倒してしまい、それを単なる誇大妄想として切り捨てる人間がファシズムを否定するというような単純な図式ではないのが現実である。

1.市民の絶望から生まれるファシズム

  • 実際には、ファシズム初期において民主的に選挙で勝利するというプロセスがあり、このプロセスは、大抵、広報戦略の成功と、前政権における政策の失敗が大きい。つまり、前政権が大きな失敗をした。それよりも我々の方が優れた政治ができるという形でファシズムは最初の成長を果たす。この場合、ファシズムの最初の苗床は、人々の絶望や失望である。それを実態のない希望に置き換えることで、彼らは支持を広げていく、日本で言えば経済学的に実態のない経済成長政策「アベノミクス」広報戦略は、そう言う実態のない経済政策を批判しないばかりか、賞賛する御用メディアである。人々は希望を得るためにファシズムという藁を掴む、そして、ファシズム政党に票を入れてしまう。日本の場合は、有権者の半数近くが棄権し、投票した票も野党が分断された結果、有権者の2割程度の支持で2/3以上の議席自公政権に与えてしまった。

2.権力を得て、邪魔な憲法や民主制度を破壊するファシズム政党

  • 権力を得ると、国民の権利を定めた憲法を否定した法律を作り、憲法そのものも改変しようとする。これは、要するに支配が目的なので、その支配に制限を加える憲法のような邪魔なものをファシズムは否定するわけだ。日本で言えば、国民の言論を制限する特定秘密保護法、現在国会で進められている盗聴法改正案、そして、次に来るのは恐らく共謀罪、この3点セットが独裁支配に必須である。市民を黙らせ服従させるために必要不可欠なものなのだ。現在、日本はこの段階にある。いわば国内支配の段階である。

3.国内支配を終えると、外国を支配しようと戦争を始めるファシズム

  • 国内の反対者をあらかた粛清し、支配体制を確立した後、ファシズム政党は、次に外敵に自国は襲われていると、それから守るためには軍事力が必要であり、それを否定する平和主義者は国民の敵だと喧伝する。日本で言えば中国脅威論である。国内の反対者は粛清しているので反対者はなく、ファシズム政党の1つの考え方が国中の総意としてダイレクトに展開するようになる。言論を統制し軍備を拡張し、外国を侵略し始める。しかし、誇大妄想から生まれたビジョンで動いているので、全く大義も戦略もない。その内、現実と夢想の間で苦しみだし、必ず敗北するのがファシズムの末路である。そもそもが誇大妄想だから、妥当な全体戦略というものはない。ただ、優秀な技術者や科学者が揃っていれば、ある程度のところまでは行く、ただそれも行くところまで行くだけで、必ず夢から醒める時が来るわけだ。

まとめ

  • 自分が見た所、ファシズムというのは男のバカな夢である。とてつもなく馬鹿げた支配欲をそのまま国家制度にしましたっていうもの。それに国家という組織が実行し大事になってしまうという。でも、当事者は真剣である。なぜなら、誇大妄想を国家という現実の組織が実際に実行してしまっているのだから、人々は単なる誇大妄想を国家を通して現実と錯覚してしまったのではないかと思う。要するにトップに妄想癖のある人間を据えてしまったことから、この悲劇は始まる。その悲劇は民衆の心の隙が産んだものだ。だから、その後片付けは国民が責任をもってやらないといけない。
  • ファシズムは、最初に実態のない希望で人々を煽り、権力を握ると、次に、屁理屈を捏ねて、憲法など自分にとって邪魔となるルールを改変し、最後に恐怖を煽って、戦争をする。ファシズムは段階を経て、恐怖という本来の姿を表していく。ファシズム政党にとって、己の誇大妄想を実現するためには、現実が敵なのだ。最初の敵は、失敗した政敵、次の敵は自分の野望を阻む法制度、最後の敵は外国。それらの敵を全てやっつけると、彼らの理想の世界が到来するという誇大妄想に取り憑かれているのが、ファシズム