フランスで凄まじい規模のデモが起きている。その規模、370万人、現地の情報を知るべく、Google翻訳を使ってフランス語で検索ワードを設定し、見てみると、フランス各地域で、デモが同時にやっている。つまり、日本で言えば、東京、大阪、名古屋、函館、みたいな感じで、各都市、各地域の中心地でデモが開催され、その合計が370万人なのだ。見た感じ、日本で言えば都道府県ごと、県庁所在地で、数万人規模のデモが積み上がって、このデモの規模になっているのだ。テレビで民主主義の危機とかいってたから、こういった暴力で話が通ってしまうと、血の連鎖によって、さらなる暴力が引き起こされる。それを危惧してのデモといえるだろう。それだけ、移民問題がこの国は根深いと同時に、民主主義が発達した国でもあると感じる。
映像は2015年1月11日のパリ
Unity March in Paris on January 11 (FULL VIDEO) 5時間9分
デモの映像は1時間30分頃から
民主主義を守る為に、これだけの数の人々が集まるとは壮観という他ない。これだけの人がいると、いろいろな主張がありそうだが、暴力で主張を通すのではなく言論で通せというのが、大半の一致した意見だと思う。
パリ :1600000人
リヨン : 300000人
ボルドー : 140000人
レンヌ : 115000人
グルノーブル: 110000人(グルノーブルの人口は15万6700人)
街の人口に匹敵する人数が集まっている。
ブレスト : 65000人
マルセイユ : 60000人
サン=テティエンヌ:60000人
クレルモン=フェラン:50000人
ナンシー : 50000人
モンペリエ : 47000人
トゥーロン : 45000人
メッツ : 45000人
ストラスブール: 45000人
アンジェ : 45000人
ペルピニャン: 40000人
この後ずっと続く...書き切れない。それが積み上がって370万人である。
Contre le terrorisme, au moins 3,7 millions de manifestants en France
https://fr.news.yahoo.com/dun-million-manifestants-province-contre-terrorisme-162327795.html
フランス:370万人(国民の5.60%)民主主義を守る
日本 : 20万人(国民の0.16%)原発抗議
比較 : 18.5倍 人口比:36倍 フランスとの比較
フランスの人口は、6603万人、日本の半分くらいである。つまり、その内370万人参加ということは、フランス国民の5.6%がデモに参加していることになる。日本の人口で5.6%というと、716万人である。最近、原発抗議デモで20万人だったから、フランスと比べて日本の民主主義の力は約1/36という事になる。つまり、フランスを100%とすると、2.8%程度の民主主義のパワーしかないことになる。逆に言えば、日本の場合、民度を36倍に出来る余地があるとも言える。
この数字を眺めて思ったのは、電池の残りが少なすぎて、モーターを回すパワーのない状態を思い出した。要するに電流量が足りなくて、動かない。日本人の私達が、政治は変わらないと言っているのだが、この数字を見て思うのは、「政治が変わらないのではなく、変えていない」というのが正確だと思った。主張ではなく数字だけで、多くを語ってしまうというのが凄い。
この数字を客観的に見ると、要するに、私達日本人は民主主義を実践していないから、政治を変えることが出来ていないのである。自分で何もしてないのに、変わらないと言って、文句だけ言っているのが、今の私達なのである。不言実行という言葉があるが、日本の民主主義は有言怠行と言うべきものである。言うことは言うが、それにそぐう行動が伴わない。そういう人間ってはたから見ると嫌われるけど、民主主義という観点で言うと、私達は、そういう実行が伴わない人と全く同じである。故に、「政治は変わらない」ではなく「私達が政治を変えていない」と言うべきである。
少なくとも、フランスのデモの数字を見て、そう言わざる負えない。