以前、色域をNTSC比100%に広げる量子ドットという技術を使った液晶ディスプレイのフィルム技術を紹介したが、どうやら、既に2013年11月に発売されたAmazonのKindle Fire HDX 7インチや8.9インチタブレットに搭載されているとの事。
Quantum Dot(量子ドット)ディスプレイの技術動向と市場予測 - 2014
http://www.displaybank.com/_jpn/research/report_view.html?id=937&cate=6
【SID】3M、液晶パネルの色域を大幅に広げるフィルム「QDEF」を開発
http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20130528/1369667039
Kindle Fireの色域がやけに広いなと思っていたが、どうやら、このフィルム技術を使っていたようだ。低価格品に採用されているので、安いディスプレイにも高色域の製品が増えるだろう。シャープの広視野角フィルムといい、3Mの高色域フィルムといい、安くて高品位な表示を可能とする技術が出てくるのは、いいことだと思う。それに加えて、フリッカーが原理的に生じないディスプレイも登場したし、これから、ディスプレイの品質は、かなり向上する予感がする。
低コストで高性能な液晶ディスプレイ
解像度:4K(TN)
色域 :NTSC比100%(QDEFフィルム:2013年11月に製品)
視野角:従来のTNよりかは広い(広視野角フィルム:量産はまだ)
応答性能:TNの高速タイプ並
チラつき:原理的に生じない電流調整型のバックライト
接続端子:Displayport 1.3 (4K 3Dをサポート 2014年第二四半期発表か!?)
低価格で高品位な表示を可能とする技術が揃ってきているので、かなり面白いと感じる。高解像度、広視野角、高速応答、フリッカーレス、3D、フルモーションと、目に優しく、そして、リアルな表示が出来、しかも、高くない。ある意味、理想的なディスプレイが出てきそうだ。それらの技術が揃う今年の後半から来年初頭に期待だ。