やはり、そうか...という評価が日本の報道に下されました。
国境なき記者団：報道自由度ランキング2013 日本53位に下落（P.20-26）
http://issuu.com/rsf_webmaster/docs/2013index#download
これを見ると、日本の報道がいかにダメなのかというのが分かる。そこで、日本の近隣の国や日本と同程度の国を比べてみたい。あと他の先進国との比較
各国の報道の自由度（名前を聞いたことのある国）
まず、トップ10から...
1.フィンランド
2.オランダ
3.ノルウェイ
4.ルクセンブルグ
5.Andorra（？）
6.デンマーク
7.リヒテンシュタイン
8.ニュージーランド
9.アイスランド
10.スウエーデン
17.ドイツ
20.カナダ
21.ベルギー
22.ポーランド
26.オーストラリア
28.ポルトガル
29.イギリス
32.アメリカ
36.スペイン
37.フランス
47.台湾
50.韓国
52.南アフリカ
53.日本
54.アルゼンチン
55.モルドバ
57.イタリア
58.香港
60.チリ
98.モンゴル
108.ブラジル
112.イスラエル
114.アラブ首長国連邦
118.ネパール
129.コロンビア
135.タイ
139.インドネシア
140.インド
145.マレーシア
148.ロシア
149.シンガポール
150.イラク
153.メキシコ
158.エジプト
159.パキスタン
163.サウジアラビア
171.キューバ
173.中国
174.イラン
176.シリア
178.北朝鮮
179.エルトリア（再下位）
これをみると、日本（53位）は台湾（47位）や韓国（50位）以下、52位の南アフリカ以下...アメリカは32位、順位が低くなるにつれて、貧しい国が増えてくることが分かる。中国のような例外もあるが、北朝鮮が178位、ビリから2番目、報道の自由度というのは、その国の柔軟性を示す指標とも言えるだろう。
日本は、台湾や韓国よりも国の柔軟性が低いということになる。順位が高い国ほど、国民の権利が保証されている国が多くなる。そういう意味では、いかに民主的な国かという指標でもある。また、順位が低くなるほど、イラク、イラン、北朝鮮など、戦争の匂いがしてくる国が象徴的、または、貧しい国、バングラディッシュ、エジプトなどが入ってくる。そう言う意味では、豊かさ、民主性、その国の柔軟性がこの順位に示されている。
日本は、去年の22位から一気に53位に大幅ダウン、ありがたくない評価をいただいている。ただし、この評価は現状を的確に示していると思う。評価が下がった理由は..
1.原発報道の不透明さ
2.「透明性に欠け、個別取材に対して政府などから開示される情報があまりにも限られている」
→日本独特の記者クラブ制度の閉鎖性を指しているものとみられる。
ある意味、コレが日本の民主主義の実力といってもいいかもしれない。53位の日本は、52位の南アフリカ並なのだ。この順位の低さが、今の日本の姿なのだ。先進国（G7）でビリから2番目、しかし、先進国中の再下位のイタリアは、原発を国民投票で否決して、それが民意として政治に反映されている。そこから考えれば、日本の民主主義は、先進国中、再下位と言っても過言ではないだろう。
