山梨大学が、バイノスという藻で放射性物質を99%以上吸着させ、除染できると発表した。
毎日新聞:新種の藻類「バイノス」、福島の除染で活用へ 放射性物質に高い吸着力/山梨
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20120912ddlk19040248000c.html
2012年9月11日、山梨大学は、2万2000ベクレル/リットル水に新種の藻「バイノス」を数グラム加えることで放射性物質を83ベクレル/リットルまで減らせたという。これは水の中の99.6%藻が吸着したことになる。志村准教授によると、バイノス1gあたり30億ベクレル、放射性ストロンチウムで70億ベクレル取り込む能力があるという。放射性ヨウ素を1兆5000億ベクレル取り込む能力があるという。現在、東京電力で使用されているゼオライトでは、ストロンチウムをほとんど吸着できず、藻のバイノスの方が大きな効果が期待できるという。
藻「バイノス」1グラムあたり
放射性セシウム:30億ベクレル吸着可能
ストロンチウム:70億ベクレル吸着可能(ゼオライトはストロンチウムを吸着できない)
放射性ヨウ素 :1兆5000億ベクレル吸着可能
しかも、吸収した藻を乾燥させれば体積を1/20にでき、放射性物質を吸着後の廃棄の場合にも場所を取らない。低コストで大量繁殖させられる点でも優れるという。
今年10月から、大手建設会社の福島県伊達市の道路の除染作業に用いる予定とのこと。また、原子炉冷却用の汚染水処理にも応用できると期待しているという。
この汚染水処理に使えるという話を聞いて、思い出したのが浄水場にたまった泥が放射性物質に高濃度に汚染されていること。その泥を回収して水に溶かしバイノスに放射性物質を吸着させて固めて集中保管なんて事が出来たらいいと思いました。
宮城県の5浄水場から放射性物質 南部山浄水場セシウム合計で3万1976ベクレル/kg
(2011.6.10)
http://savechild.net/archives/4119.html