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JFE、タワー型集光型太陽光発電システムの開発に成功

JFEエンジ、タワー集光型太陽光発電システムの開発に成功
http://www.ecool.jp/press/2011/08/jfeeng11-0803.html

JFEエンジニアリングが、面白い集光型太陽電池システムを開発した。発電効率はセル単体で35%、発電端効率で26%(最大)という。この方式は大量の鏡を使って中央のタワーに光を集中させ、そこに高温でも耐えられる宇宙開発用の高効率の太陽電池で発電する。この方式の利点は、いかにまとめると...

・電力と熱が両方取り出せる。
・700倍に集光するので発電素子に使用するレアメタルの使用量を抑えられる。
・平面型の太陽電池発電効率10〜13%)に比べて半分の面積で同じ電力が発電できる。

この発電システムの詳細
太陽光追尾ミラーで光を集める。それを高さ20m程度のタワーのてっぺんに集中させ、そこにある多接合型太陽電池セルで発電する。発生した熱の冷却には水を使っている。その水は熱回収できる。その集光率は700倍、実際には鏡で集光した光をさらにレンズで二次的に集光している。

今後は集光率1000倍を目指し、さらなる発電量の増加を目指すとのこと、2012年には、大型化をはかり、数MW規模にした実証実験を行い、2013年度中に商用化を目指すという。
 
このSystemの面白いところは、電力と熱が両方とりだせることだ。発電効率は通常の太陽電池の倍で、土地の狭い日本にはぴったりだし、レアメタルが少なくていいのも、レアメタルのない日本には重要な要素だ。さらに発生した熱が一つのタワーに集中するので、そこから熱を回収して、いろいろな用途に活用できる。太陽のエネルギーを余すところなく使えるところがいい。また、この方式は高価な太陽電池パネルがタワーのてっぺんにあるため、津波にも強い。反射鏡は比較的安くできる。だから、東北の津波被災地の復興にこのシステムを活用すると面白いと思う。
 
そこで私は考えたのだが、まず、海沿い2kmには風力発電所、2〜4kmには、この集光型発電システムを使って発電、熱はオーランチオキトリウムの培養を促進するために使ったり、野菜工場の熱源に使う。そのための資金は、石油税を3兆円程度組み換えて、無利子で融資する資金として活用する。つまり、元手ゼロで、太陽光発電事業風力発電事業が出来るようにしたら面白いと思う。土地は沢山あるし、塩で使えなくなった土地を無理に農業に使うよりも太陽電池風力発電に活用したほうがいいと思うのだ。石油税の3兆円を使うかどうか分からない高速道路に使うよりもはるかにましな使い方だ。これによって東北に自然エネルギー産業という新しい産業が生まれる。一次産業も次世代型となり、農業は工業化され、無農薬、有機肥料でつくられる。それを地元で作ったバイオ石油で車を走らせて、首都圏まで運ぶ。そういう新しい東北がデザインできるような面白い技術だと思った。