SKY NOTE

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ソニー、KDDI、凸版印刷、朝日新聞社が電子書籍配信会社を設立

ソニーなど4社が電子書籍配信事業で新会社設立,Apple社のiBook Storeを牽制
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100527/182999/
 
1.日本で電子出版会社が設立

  • ソニーKDDI凸版印刷朝日新聞社が25%ずつ出資して、電子書籍配信事業を行う会社を設立するそうだ。コンセプトは、「オープン」な配信プラットフォームだそうで...もろGoogleのシステムで動きそうな感じ、オープンの意味は「誰でも参加できる」を意味していると言う。また、コンテンツのフォーマットやDRM複数あっていいと言う事なので、基本的に、Kindleだろうが、iPadだろうが、のれてしまうものならば、のってしまおうと言う考え方のようだ。また電子書店も一つに決める必要はなく、複数あっても良いという話のようだ。

 
2.集英社小学館が賛同している(集英社小学館一ツ橋グループ

  • 注目すべきは、小学館集英社などが今回の事業の賛同していると言う事で、コミックの電子化が一気に進むだろうという事。集英社から分社化した白泉社なども、多分、一ツ橋グループだから、その繋がりで参加するだろうなと予測する。そうなると、ガラスの仮面なんかも電子化されるのかも...と考えたりもする。ガラスの仮面のように何十冊もあるコミックは欲しくてもスペース的に買えなかった。(ちなみに自分は姫川亜弓がキャラとして好き、彼女の公平な姿勢が好き)

 
3.大半のコミックのヒット作が読める(だろう)

  • NARUTOやワンピース、古いジャンプのコミックなどが読める様になるだろう。おそらく大半のヒット作が読める状態になるだろう。コミックが再び読まれる様になると思う。書店の経営は厳しくなり業態を変えなければいけなくなるだろう...多分...

 
4.スケールメリットがあり、成功しそうな予感...

  • だが、久しぶりに日本の企業から有効な戦略を聞けたような気がする。世界展開も、恐らくできるのではないかと思う。流通コストはスケールメリットが出せるほど安くなるのがインターネット。この特性を有効に活用した戦略のように思える。今まではスケールが小さく、失敗しそうなものばかりだったが今回は違う。iBookStoreというライバルがいるのだから、それよりも劣るビジネスモデルは採用しないだろうし、充分にスケールがでかく、的を射ているように思えるので、成功すると思う。

 
5.出版の民主化が始まる

  • 本はディスプレイで読むようになるだろう。そして、誰もが本を読むだけでなく、書けるようになるだろう。そういう意味で、日本において出版の民主化が本格的に始まるきっかけになるのでないかと期待する。言論が自由になる過程で規制が難しくなるだろう。

 
6.これからの本の形(テーマコミュニティの創造)

  • 本のいいところは、情報がきちんと整理され、まとまっている事だ。ホームページではニュースサイト形式のものが多いが、一つのテーマに絞った主張となると、ページ単位で表示される本の方が読みやすい。まとまりのよさ、それが本のいいところ、スクロールバーで読む文字はきつい。ページ表示の方が、操作量が少なくて楽だ。本のように情報を整理し、持ち運べるようになっていると便利だ。そして、その本の情報と、実際のアクションが融合している世界が面白いと思う。本の上で主張した事をテーマとして、コミュニティを作り、読んだ人同士でアクションを起こすというのが民主主義の実践形式からいって理想的だ。あるいは、本の中で、良い商品をみつけたら、直接商品を買ったりするとか、そういう話もあると思う。そう考えると色々と可能性を感じてしまう。今日のニュースはそういう可能性を感じる話だ。新会社には充分にオープンなサービスと新しいビジネスモデルやコミュニティの創出を目指してもらいたい。出版とは、単なるコンテンツの流通のみならず、コミュニティの創造でもあるのだ。Macの雑誌ができたら、Macユーザー同士のコミュニティも同時に作って、そこにアバターが集まって、Macの事について話をするとか…そして、テーマコミュニティが休日にイベントを開いて、新しい製品や話題について、皆で集まって話をする。そういうのがいい。YouTubeのスクリーンがあったりして、皆でそれを見たりして、後で感想をいい合うとかね。例えばWWDCのジョブスのプレゼンを見た後で、皆でアバターで話をするとか...そういうのがあったらいいな。電子出版はそのゲートウェイとなる。