SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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表現力とは権力である

高い表現力は人を動かす。内容があっても否定されるのは、表現力が足りないからだ。もう少し具体的に言うと、表現力が低いとコンセンサスが得にくくなり、OKが出にくいのだ。だから少数の人が内容を理解し評価しても、多数決で否決される。つまり、表現力とは権力だ。
 
逆に言えば、内容がなくても表現力があれば、権力によって肯定されるという亊もある訳だ。小泉元総理の様に。少数の私達が彼を否定しても、マスコミと結びついた彼の表現力が選挙結果に結びついた事は事実だ。それに対して私はあまりにも非力だった。明らかに間違っている事が分かりながらも、それを止められなかった亊は悔やまれる事である。
 
しかし、表現力があれば何でも正当化されるかというと、そうでもない。小泉政権が行なった雇用改革(改悪)の悪行が今の国民を苦しめている様に、表現力というのは一時的な花火の様なもので、後世の歴史は内容を評価する。
 
ただ、その花火がないと、正しい事でもゴーサインが出ないので、表現力というのは大事だ。正しい事を実行したいのならば、その内容だけでなく表現力も磨かなくてはいけない。表現力で権力を獲得し、内容で後世に恵みをもたらす。それが正しい行いだ。どちから片方だけというのは問題なのだ。内容があっても、表現力がなければゴーサインが出ず、何も出来ないし、内容がなくて、表現力があっても、失敗して破綻するだけなので、両方がないといけない。
 
ふたつを両立するのは難しいのだが、表現力のない人間は、表現力のある人間と組むのが最も適切の様な気がする。天はニ物を与えないという言葉にもある様に、相互補完関係にある人と組み、結果を出す方が早道の事もある。
 
イメージと現実のギャップが過ちになると以前に書いたが、イメージと現実のギャップを限りなく少なくし、尚且つ表現力が高い事を目指すのは難しい。オバマを見ていると、イメージはイメージで、現実は現実で明確に分けて運用し、双方にギャップが生じない様に詳しい事は言わないで大まかな大方針だけを言うという手もあるかもしれない。
 
表現力とは権力、これがないと人が動かない。内容があっても表現力で否定される。人は見た目で評価する。それはあながちウソではない。内容と見た目が揃っているものは、高く評価される。たとえ機能的であってもデザインが最低だと、誰もその商品を買わない様に、表現力というのは合議においては大事なのだ。