SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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結果とプロセスの違い

結果とプロセスの違いは、結果はプロセスのマクロ的視点であり、プロセスは結果のミクロ的視点である。

故に結果とプロセスの違いは、マクロとミクロの違いである。より良い結果を導くという事は、それはより良いプロセスをいかに実行するかという事である。

結果だけを見るという事が何を意味するかというと、ピラミッドを遠くから見て、見事な四角錐だと言うのと同じである。しかし、それを拡大してみると、無数の汚い石が積み上げられている。

物事を具体的に見るのではなく、極めて曖昧に見るのが結果至上主義である。もし、本当に優れた結果を導こうとするならば、ピラミッドを作る為の石を探し、その石を輸送するプランから考えるという、あらゆるミクロの要素を組み合わせて、あの巨大な建造物が出来る所まで見ないといけない。

つまり、ミクロの視点の欠落したマクロはあり得ないのである。ただ、遠くから見て綺麗な結果だけを眺める観光客の視点と言った所だろうか?結果を産み出すという視点から見れば、結果至上主義は、甚だ役不足な発想である。その結果を産み出すミクロの視点がなければ、マクロ自体もあり得ない。

つまり、結果だけを見ている人は、その結果ですらも見ていないのである。言い換えれば、その結果の本質(プロセスの集合体)を見ていないのである。

成果主義は結果の利益を享受するという意味では正しいが、結果を産み出すという点から見ると甚だ役不足な発想である。ソニーの創業者である井深さんが、ソニーがアメリカ型の経営モデルを採用すると聞いたとき、「ソニーソニーではなくなってしまう」と言ったそうだ。彼は多分、分かっていたのだろう。アメリカ型経営モデルは周りから略奪するばかりで産み出す力がない事を。