SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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「出来る」と「使える」は違う。

よく技術系の人は「そんなことはできる」と言う。だが、「出来る」と「使える」は、ユーザーから見ると大きく違うのだ。例えば、今回、当ブログが投入した自動読み上げ機能、既にiOSのVoiceOverで実現できている機能である。だが、それを使っている人は殆どいない。なぜかというと、その機能を呼び出すショートカットが難しく、何度も失敗する。つまり、確かに機能としては「出来ている」が「使いにくい」のだ。またショートカットが成功しても「読み上げるテキストが見つかりませんでした」と言われる事もある。つまり、何度も難しいショートカットに挑戦した後、「できませんでした」と言われてしまったりする。そういう意味で出来るけど、使えない機能になってしまっている。自分としては、この機能はOSのブラウザの標準機能となり、ショートカットではなく、標準ボタンが1個あって、そのボタンを押すと、ボイス操作メニューが現れると言うのが理想だ。そして、その機能がある前提で、Webページが作成され「読み上げるテキストがありませんでした」などと言われない状況が出来て欲しいわけである。

 

その為には、こういう便利な機能があるという事を広めなければいけない。この機能を使えば、ユーザーは記事を読む時に目を酷使する必要がない。また、スクロール操作などという、くだらない作業もしなくて良くなり、机から離れて楽な姿勢で情報を入手する事が出来る。通勤時に歩きスマホをして記事を読むのではなくワイヤレスフォンで「記事を聴く」、洗い物をしながら「ブログを聴く」ことができる。それは全て使いやすさがないと、そういう事は実現できないのである。何度も失敗するショートカットでは、それは「できない」のである。

 

そうやって聴いた情報を気に入ったら、友達に教えたくなる。そこでも、QRコードをワンタッチで表示する。全てがワンタッチで、簡単な操作で完結する事。それが「使える」という事なのである。MicrosoftがタッチパネルのタブレットAppleより以前に出していたのに成功しなかったのは、そういう「使いやすさ」への拘りが足りなかったからである。ある意味、Microsoftはユーザーに対するラストワンマイルが足りなかったのだ。惜しいところまで来ていたのに、iPhoneに先を越されてしまった。モバイル分野のMicrosoftAppleの戦いを見れば分かるように、これは大きな違いなのである。それが出来ないばかりに巨大なスマホ市場をAppleに奪われてしまった。だから、「出来る」と「使える」は大きく違うのである。気をつけなければいけない。