SKY NOTE

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シャープ、年内にMEMSディスプレイを量産へ

シャープがMEMSディスプレイという新方式のディスプレイをクアルコムと共同で年内に量産すると関係者よりの情報。内容はクアルコムのMEMS技術とシャープのIGZO技術の組わせて作るのだという。

 ロイター:シャープ、年内にも新型パネル量産 クアルコムと共同開発=関係者
 http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0NA0FF20140418

MEMSディスプレイは、液晶と違って偏光板やカラーフィルタなどを使わないため、色の純度が高く、バックライトの光をダイレクトに使うので通常の液晶よりも1/2程度の電力で表示できるという。また、熱さや寒さなど幅広い環境温度にも対応し、産業用タブレット端末や自動車ディスプレーなどの用途に期待が高いという。シャープは当初、自社のモバイル端末向けの供給から始め、他社販売にも用途を開拓していくという。

MEMSディスプレイとは、無数の微小な機械式シャッターの開閉によって光の量を調節することによって画像を表示する。カラー表示はRGBバックライトを時分割で点灯し、1000Hz程度の周波数で開閉するため、目にはRGBが混ざった普通の色として認識される。

 MEMSディスプレイの原理
 

去年のCEATEC 2013で見たが、画質は液晶と有機ELの中間のようなイメージです。

 CEATEC 2013行ってきた 2013.10.5
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20131005/1380962067
 IGZO+MEMSでディスプレイが進化する!
 シャープがCEATECで「MEMSディスプレイ」展示 2013.9.30
 http://eetimes.jp/ee/articles/1309/30/news103.html

色は液晶と違って偏光フィルムやカラーフィルタなど余計なものが通ってない分、純度が高く、花の赤色が鮮やかだった。ピーク輝度も高くハイコントラスト、ちらつきも手をかざして振ってみたが時分割RGB表示にありがちな、虹色っぽいチラつきも生じず、非常に安定している。

CEATEC 2013では、シャープの人が2014年の末には量産したいとの事だったが、4月の段階で量産のニュースが入ってきたので、予定通り出来ているらしく、これは面白いと思う。省電力で高画質なので早くタブレットに採用されて欲しい。タブレットの消費電力の半分くらいがディスプレイだと言われているので25%バッテリー量を減らせる。しかし、iPadのバッテリー重量は125gとの事なので、バッテリーを減らしても31g程度しかないので、重さは同じでバッテリー持続時間を13時間にした方がメリットが大きいだろう。

333Hz(1000HzをRGBで3分割)の高速表示が可能なので、Bluetooth制御の液晶シャッターメガネを使えばRetina解像度で色純度が高くハイコントラストな3D映像を見ることも可能だろう。これにLeapmotionのようなタッチレスインターフェースと目の位置を感知するセンサーを組み合わせれば、3Dモデルを空間で触って操作するなんてことも可能だろう。自分はAmazonの商品写真が3Dになったら、面白いと思う。テレビ電話もSFに出てくる。三次元テレビ電話みたいになる。それには、ステレオカメラと赤外線による深度センサーが必要になってくるので上位機種で、iPad cubeなんてものが出てくるかもしれない。コストダウンでシングルカメラとステレオ赤外線センサーの情報をGPUでリアルタイム処理するなんてことになるかもしれない。とにかく、そういう新しい事が出来る土台となりうる。高性能ディスプレイをシャープが予定通り量産するということなので、自分としては非常に嬉しい。iPadiPhoneに搭載されて3Dカメラの映像をRetinaで3Dメガネで見ながら撮影するなんてことも出来ると非常に面白い。3D映像から人間だけを抽出し、3Dモデリングできるソフトとか、そういう物ができると、役者の3Dモデルを作成して、それに自分のモーションを合成して、合成演技することも出来るかもしれない。例えば、スティーブ・ジョブスの3Dモデルを作って、それに他の人間のモーションを合成して、プレゼンするとかできてしまったりする。ジョブスはもういないから3Dカメラで撮影できないんだけどね。