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Panasonic、カラーフィルタを使わず映像が2倍明るくなる素子を開発

Panasonicがデジカメの感度を2倍にするカラーフィルタを使わない映像素子を開発した。名前は、マイクロ分光素子という。

 NEONLINE:パナソニックが回折で色分離する素子を開発
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130204/264038/

 Panasonic:マイクロ分光素子を用いたイメージセンサの高感度化技術を開発

従来の方式では、カラーフィルタを介することで明るさが50〜70%失われていたが、このマイクロ分光素子は、光をプリズムのように色分解することでカラーフィルタと同様の機能を果たすという。つまり、フィルタを介さない分、2〜3倍の明るさが得られるわけだ。

 

このマイクロ分光素子は、CCDやCMOSなどのセンサに使用可能で、プリズムのように光を回析させて光の色成分を取り出す。その色分解レイアウトは、白+赤、白−赤、白+青、白−青という感じで、緑がないのだが、これらを演算処理で解像度を損ねること無く、カラー画像に変換可能だという。では、実際のサンプルを見てみよう。

 

明るくなっているのが分かる。2倍に明るくなるということは、同じ光学レンズならば、F値を1/√2(1.414)=約70%に減らす効果がある。例えば、F3.0のレンズがF2.1クラスの感度を得る計算になる。これは画期的である。コンデジの安物デジカメの光学系でもハイエンドデジカメクラスの感度が手に入る事になるのだ。ズームになると暗くなるが、それも2倍明るくなるわけだ。こういう技術ならば大歓迎だ。画素数を増やすよりも、3D撮影ができるとか、H.265対応で動画が今までの2倍撮影できるとか、映像の奥行き情報をソフトウェア的に解析して、3Dモデルを生成できるとか、そういう価値の高い付加価値で競争して欲しいと願う。画素数を増やすと容量が増えちゃって使いづらくてしょうがない。自分は写真は、5Mpixelどまり、別にそれ以上の解像度いらない。感度上げて、3Dにして、動画が長時間撮れるとか、奥行き情報を付加して3Dになるとか、そういうのがいい。久しぶりに小手先でない新しい技術を見た感じがする。早く製品化したデジカメが見たい。

最後にデジカメに詳しいブログがあるので、それを紹介して終わりとする。コメント欄がよくわからないが詳しいということだけは分かる。
 
 パナソニックがマイクロ分光素子を使ってセンサーを従来の約2倍高感度化する技術
 http://digicame-info.com/2013/02/2-26.html