SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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道理を尊重することで秩序が生まれる(機能不全家族に見る機能不全政府)

私は、ふと自分のいた家のおかしさについて思いをめぐらすことがある。「どうして、あの家には秩序というものがなかったのか?」と、道理が無視される状況と、それが無視される理由について考えてみた。たいてい道理の問題で私が家族と衝突した時、私は黙らされてばかりだったが、一方的に黙らせるだけで、きちんとした理由がない。祖母によれば、何を言っても分からない人間がいるから、お前が黙れば、全て片付くという論理だった。要するに秩序を守らない人間がいて、そいつが何を言っても無駄なので、それに合わせろということだ。つまり、あの家では、秩序を守らせるのではなく、無秩序に合わせるというアベコベなことがされていた。本来は秩序を守らせるために無秩序を罰しなければいけない。そのためには誰かが罰する役を引き受け、悪者にならなければいけない。あるいは戦わなければいけない。だが、誰に対してもいい顔をしたい八方美人な祖母にとって、それは出来なかった。そして、どうしたかというと、私のような言うことを聞く人間を利用して、事を収めるということだった。

問題は、祖母の秩序に対する主体性の無さである。極めて受動的に秩序を捉えることで、無秩序を放置するという愚行を犯していた。こういう家族を機能不全家族というらしい。機能不全家族では、虐待行為が規制されず放置されるのだという。まさにあの家は、機能不全だった。祖母がみんなにいい顔をしたいがために、秩序が生まれなかった家といっていいだろう。自分のやっていることの(秩序を保つために無秩序を放置するという)論理的な矛盾を一切説明せずに生きてきた祖母、何事にも逃げることしかしてこなかった。それ故、最後には、私に軽蔑の眼差しで見られるようになった祖母。彼女の生き方は、みすぼらしかった。ダメな人だったと思う。だが、今の日本を見ると、野田総理がまさに、その祖母と全く同じなのだ。彼は、衝突を恐れるあまり、改革をしない。国民を黙らせることにばかり熱心で、言うことを聞かない官僚や経済界を規制しない。彼は秩序形成を何一つ実践できていない。人から恨まれるような悪者にならないのだ。

秩序を守るということは、悪人(無秩序)に恨まれることをすることなのである。誰からも恨まれたくない人がすることは、道理を無視することなのである。私が橋下大阪市市長を評価するのは、道理(民意)を尊重するために、周囲から恨まれることでも、進んで行うことである。逆に今の野田政権は、悪人(官僚・経団連)に恨まれないように、悪の言うことばかり聞く、そして、従順な国民(の民意)を無視した上に、その従順さを利用し、消費税を増税し、言うことを聞かない連中(官僚や経団連[電力会社])の高給や抜け穴だらけの法人税は無視する。それが彼のやり方である。つまり、野田総理を日本の総理にしておくことは、機能不全家族ならぬ機能不全政府になってしまうのである。この国を機能させるためには、総理の退陣が必要である。野田総理のような人間が総理でいればいるほど国民が不幸になる。なぜなら、彼が上に立つことで、道理が無視され、秩序が破綻するからである。その破綻が、多くの場合、弱者を痛めつける。だからダメなのだ。

野田総理のような人は、悪と戦わず、言うことを聞く弱者を利用する。彼は、財政再建と言いながら、実際には、公務員給与を削減もせず、消費税増税をしようとしている。本来であれば、歳出のカットと歳入の増加を同時にやるのが財政再建である。しかし、彼は、受動的な国民には、消費税増税を求めるくせに、文句を言って圧力をかけてくる経済界や役人には甘い。つまり、強者に甘く、弱者に厳しい。このような人間がリーダーとしてふさわしいだろうか?否、全くふさわしくない。彼は、人の上に立つ人間として極めて不的確な人間であり、全く評価できない。

弱者を利用し、強者におもねる。それが野田総理のような人の正体である。このような人間が上に立つと道理は無視され、秩序が保てない。彼のような臆病者は、人の上に立つべき人間ではない。悪に対して、進んで戦いを挑み、進んで悪者役を引き受けることが出来る人間こそリーダーに相応しい。

野田焼き豚
「あの豚肉食えるの?」
「駄目だ放射能で汚染されているから食えない」
「じゃぁなんで焼いているの?」
「焼いて灰にするしか処分方法がないからさ」
 
臆病者の常識では、正義は実践できない。