SKY NOTE

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米Solar Junction、集光型太陽電池セルで世界最高効率43.5%を達成

太陽電池の世界記録を更新、集光型用でセル変換効率43.5%を達成
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1104/18/news108.html
 
米国のSolar Junctionは、世界最高の変換効率となる43.5%を達成した。5.5mm角のソーラーセルで、集光率400倍の時、最大効率43.5%に達する。1000倍集光でも43%の高い発電効率を維持出来たという。太陽光のスペクトルを最適化して、高い発電効率と信頼性を実現したという。
 
アメリカのエネルギー省の支援プログラム(Photovoltaic Incubator Program)を受けて実現したという。このプログラムは、米国再生可能エネルギ研究所(NREL:National Renewable Energy Laboratory)が管理している。この記録は、NRELのMeasurement and Characterization Laboratoryの認定を受けたものらしい。つまり、正式な記録という事なのだろう。5.5mm角を500倍に集光したら123mm角のレンズで集光し、発電するみたいな感じになるのだろう。集光型は、レアメタルの消費量も少なく、発電効率も高く、それ故に安くて効率的だ。しかし、日本の場合、ついこの間まで、こういう素晴らしいものを無視してきた。原子力に偏っていた。しかし、原子力がダメになったので、今は集光型こそが最もリーズナブルなエネルギーといえる。何せ、4.25円/kwhは安い。もっと言うと、シムドライブの電気自動車スマートグリッドと集光型太陽電池のセットであるべきだ。短期的には、火力発電とのセットといったところだろう。二酸化炭素を削減しながらならば、集光型が最も良い選択肢だ。将来的に火力発電所は過剰設備になるだろうから。日本が官僚の利権に偏った内向きの情報操作に犯されている間に、アメリカは、集光型太陽電池をどんどん作っていっているように見える。
 
官僚のやる事は非合理的だが、ルイスガースナーの自伝を見ると、昔のIBMも同様だったという。官僚主義がはびこる理由は、内向きの価値観が原因だという。内側の競争が利益をもたらしている状況が、官僚主義の温床であり、かれは、そういったものを排除して、公平な評価制度にし、各種の不当な特権を剥奪し、外部の競争原理の中にさらすこと、つまり、内部競争ではなく、外部競争をさせることで、官僚主義を打破したのだという。内部のものを外部化したのは、内部の評価制度の歪み(不公正)が内部競争の温床であり、そういったものを公平にし、ストックオプションなどで、会社全体の業績がそのまま社員の利益になるように仕向けた。そうすることで、社員の意識を外部化していってIBMから官僚主義を排除したのだという。つまり、内部を公平にし、全体の業績が自らの利益になるように価値観の外部化が、官僚主義を滅ぼしたということだ。
 
日本には、不公平な賃金制度や所得差別制度がある為、その内部の歪みが結果としては、社会全体を官僚化し、集光型太陽電池のような効率のいい太陽電池を導入出来なくしていると思う。社会のあらゆるヶ所に、官僚化の病巣があるが、それらは全て内向き指向な価値観から生まれている。官僚化した社会を打破するには、外界の優れたものを見て、自分達が遅れており、劣っているという自覚から生まれる危機感があるといい。私たちは、自然エネルギーでアメリカに後れを取っている。特に集光型太陽電池では、負けている。原発もぶっ壊れた事だし、ここらで、根拠のない自惚れは辞めよう。他者の優れている点を素直に認め、賞賛し、自分の劣ったところを自覚するべきだ。そういう謙虚さがある日本は強いし、それがない日本は弱いと思う。日本の技術は優れているか?優れている部分と劣った部分がある。特に技術を実施する面において劣っている。研究開発では非常に優れたものがある。しかし、その技術を生かす段階になるとアメリカに非常に劣っているといわざる負えない。