SKY NOTE

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太陽光発電が高いなんて嘘

私は、疑問に思った事がある。太陽光発電パネルが、毎年効率アップして価格も安くなっているのに、なぜ以前と変わらず49円/kwhが定説なのか?そこで調べてみると、実際には下がっていた。太陽光発電のコストの算出の仕方はこうだ。日本の平均的な年間日照時間は1000時間と言われている。そして、耐用年数は20年なのだ。つまり、3kwタイプならば、年間3kwh×1000時間=3000kwh発電すると計算でき、それを20年間発電し続けると計算すれば、60000kwhとなる。つまり、この太陽光発電設備の導入コストを60000kwhで割ってやればいいわけだ。
 
では、計算してみよう。太陽光発電.jpのリンクで見てみる。
太陽光発電システム設置工事(一面設置)
 
切妻屋根(スレート)の場合、T邸 3.36Kw 185万円 
工事費、手続費、メーカー保証など、その他諸々の全費用 含む(別途消費税)<セット内容>
・モジュール  ND-160AW 21枚
・パワーコンディショナ JH-M0B2 1台
・カラーモニタ JH-RWL2 1台
・スレート屋根用架台1式
・配線配線機器類 1式
東電売電メーター1台
 
設置コストも含むコストなのだから、この数値トータルコストとして、この3.36kwのパネルが発電する電力から計算してみると、3.36kw×1000時間×20年間=67200kwhと計算出来る。それを設備導入コスト185万円を67200kwhで割ってみると、27.52円/kwhとなる。もし、定説通り49円/kwhならば、67200kwh×49円/kwhで329万2800円となる。185万円と329万円とじゃ、144万円も違いがありすぎて、178%も高いと見積もられている。大体、今の太陽光発電パネルは3kwで100万円程度なので、185万円というのは、工事費やインバーターを含めた額から見て、妥当なのだ。しかし329万円は、どう見てもおかしい。
 
このおかしさをイメージしながら、経産省の「原子力発電は100%安全」という過去の主張を思いだしてもらいたい。実際は、事故が起き、甚大が被害が生じた。行政は正直ではない、嘘も言う。彼等は恣意的な情報操作を実際にしているのだ。技術が進歩してコストが下がっているのに数値が変わらないのはおかしいではないか?そういう単純な疑問に基づいてWebで情報を探せば、テレビなど大手マスメディアで流れている太陽光発電49円/kwhという情報には、現実と整合性がないと気がつく。今回見た数字では、実際には27.5円/kwhだ。特に原発と敵対する太陽光や風力でその傾向が顕著なのは特筆すべきものだ。つまり、日本の経産省は、原発利権という甘い汁を得る為に、恣意的に情報操作している(いた)と考えると、全体の整合性がとれる。つまり、「太陽光発電が49円/kwh」というのは、「原発は100%安全」という茶番と全く同じ次元の話なのだ。全ては原発を普及させるという前提の元で主張されているに過ぎない。そうでないと178%もの現実との違いを説明出来ないのだ。
 
つまり、「太陽光発電49円/kwh=原発は100%安全」は、「真っ赤な嘘」である。腐敗した官僚の戯言に過ぎない。最近、49円/kwhと言う嘘がバレそうになったので、蓄電池が必要で、それを含めると倍のコストになるという「新説」を彼等は持ち出しているが、これもまた茶番である。今までついてきた嘘を正当化する為の方便でしかない。なぜなら、電気自動車が普及すれば、充分、それらはまかなえる規模になる事を実際に計算し、需給グラフも作ってみて分かった。電気自動車でまかなえる規模ならば、電気自動車のコストの中に蓄電池のコストは内包されてしまう為、結果として、太陽光発電は高いという主張は、意味を成さなくなる。
 
2030年の発電構成(省エネ:LED、断熱ガラス、電子都市などで、省エネ、人口減少)

2030年の需要構成

 
このグラフを見ると、原子力も火力発電も規模が大幅に縮小していく事がわかる。大体9000億kwhの発電規模が2500億kwhに減るのだ。それで困るのは、規模が大幅に切り捨てられる電力会社である。電力会社と癒着した役人は、必死になってそれを否定しようとしている。特に有効な集光型太陽電池発電効率、コスト効率の高さは、一生懸命、隠そうとしている。実際、米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)によれば、新しい集光型太陽電池(CPV)の設備導入コストは1wあたり1ドル(85円)を切ったという。
 
 米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)
 CPV 集光型太陽光発電システム AMONIX 7700の劇的な進化をアピール
 http://greenpost.way-nifty.com/softenergy/2011/03/nrelcpv-amonix-.html
 
1w、1ドル(85円)というのは、どういう事かというと、1kw発電するパネルを1000ドル(8万5000円:普通の太陽電池パネルは1kwあたり33万円)で導入出来るという事である。なぜ、そんなに安く出来るのか、それは、集光型は、人工衛星用の通常よりも100倍高価な、発電効率40%のパネルを使うものの、それを上回る規模で集光するから安くなるのだ。その倍率500倍、つまり、パネルコストは実質1/5であり、その上、発電効率は倍なので、10倍以上コストパフォーマンスが高いのだ。そのかわり、ヒマワリのように太陽の方向に向く架台と集光レンズが必要な為、設備のコストは単純に1/10にはならず、1/4程度になるわけだ。
 
集光型太陽電池のパネル面積

 
つまり、集光型太陽電池発電効率は、1kw:85000円のパネルで、年間日照時間が1000時間、耐用年数20年間で計算すると、85000円で20000kwh発電出来る計算になるから、4.25円/kwhである。かなり安い事がわかる。発電のムラは、電気自動車の蓄電池で吸収すればいい。でも、車が動いていたら電池として使えないではないかと思うかもしれない、しかし、殆どの車は停車状態である。それは簡単な計算で分かる。乗用車の年間平均走行距離は1万kmと言われている。そこから、時速を割ると、車一台あたりの大体の走行時間が割り出せる。10000km÷時速40kmと計算すると、車の平均走行時間は250時間である。これは、10日と10時間である。実際は信号で止まったりしていたり渋滞に巻き込まれたりするだろうから、その倍の時間で21日程度と積算しても365日に対し、5.8%程度しか、走行していない事が分かる。つまり、自動車は94%の時間は停車中なのだ。つまり、電池として使えるという事だ。というか、車というよりも電池だろうと言えるくらい。電気自動車は、電池としての利用頻度が高くなるだろう。つまり、消費者は、これから電気自動車を買うと同時に電池も買った事になる。
 
つまり、「太陽電池は高い」というのも嘘、「電池を加えるともっと高くなる」という新説も嘘、全てが嘘なのである。なぜ、こんな嘘を言うのか?それは、そういう事を言う連中の経歴を見てみると分かる。経済産業省出身であったり、石油関連事業の連中だったりする。つまり、御用聞きであり、ライバルであり、天下りであり、というワケだ。もし、本当に太陽電池や風力が普及したら、自分達の利益、天下り先がなくなってしまうので、必死になって嘘をバラマキ、屁理屈をこねているのである。だがそれも3.11で終わった。あの瞬間、連中の利権も爆発して消え去ったのである。民主党のバラマキをやめろというのならば、こういう官僚( or 元官僚)の嘘のバラマキも辞めろと言いたい。