NVIDIAのイベントで、3D液晶のデモを見たが、殆ど、立体写真を見てもチラつきを感じなかったので、「120Hzでもいける」という感触を得た。
1.立体表示に必要なビデオカードの性能
- さて、立体映像を生み出すには、120Hz表示に対応したモニタだけでなくビデオカードも必要になる。NVIDIAのホームページ行くと、Geforce9600GT(シェーダ数64個)あたりが最低スペックであり、これをSXGA相当(1280×1024)の3D表示が可能と見て考えると、Geforce240GT(96個)あたりがフルHDレベル(1920×1080)の画質を立体表示できる最低スペックと想定した。
- 3D Vision要求スペック
- http://www.nvidia.co.jp/object/3D_Vision_Requirements_jp.html
- 大体、400Gflops級(NVIDIAのGPUのスペック数値)の処理スピードがあれば、フルHDいけそうだ。つまり、3D表示するためには、最低でも(NVIDIAの場合)シェーダ数が96個以上で400Gflops級の処理スピードが必要であり、これに余裕を持たせる事で、フルHDの3Dモニターと組み合わせれば、3Dライフスタイルが生まれるわけだ。広視野角だったらもっといいのだが...説明によればDirect Xで作られたゲームは3D化できるそうだ。
2.液晶モニタに求められる機能は...
- ・2Dモニタ
- ・3Dモニタ(高速な液晶と内部の回路を高速化して120Hz表示にする)
- ・テレビ(エコポイントの対象になってテレビ機能をつけても高くならない)
- それぞれの用途に応じた要求
- ・2Dモニタ
- ・ざらつきがないこと
- ・ぎらつきがないこと
- ・3Dモニタ
- ・ちらつかないこと(高速表示)
- ・テレビ
- ・下方向から見ても大丈夫な事(寝転がってみる時、必要)
- ・リモコン
3.立体液晶モニタとはどんな感じか?
- 立体液晶を見て思ったのは、立体である方が目にとっては自然であると言う事だ。現実世界では奥行きのある状態が普通であり、本来、ディスプレイのような平面のものを凝視する事自体が異常なのだ。そう思えるほど画質が良かった。立体である事で目が疲れるよりも、立体であった方が目が疲れないと思えた。これは過去の製品がチラつきがあり、目が疲れると感じたのだが、今回の製品にはそれが殆ど感じられず、むしろ奥行きがある方が目にとって楽だと思えるほどだった。つまり、従来の欠点が解消された結果、本来ある立体である事のメリットが浮き上がってきた寸法だ。240Hzないとクロストークが見えると言うのだが、わたしには、120Hzでも充分、見えなかったので、よっぽど目がいいのだと思った。
4.Macでは使えない3D Vision
- 残念な事に現在のMacでは3D Visionに対応したビデオカードを搭載しているものはない。だから、現状では3D Visionは、ウィンドウズマシンでしか使えないのだ。iMacあたりをBootcampでウィンドウズマシンにしてもビデオカードが非力だったり、別メーカーだったりして使えない。早くMacで3D Visonのような立体機能を使ってみたいものだ。
5.立体視に必要なもの(高い順)
- ・液晶モニタ(120Hz表示可能なもの)$400くらい(
Aceror LG電子 or DELL) - ・ビデオカード(Geforce 240以上)15000円くらい
- ・立体メガネ(NVIDIA 3D Vision)15000円くらい
- これだけ投資しても、立体であるべきかと聞かれれば、私はYESと答えるが、恐らく2~3年もすれば、この程度のスペックはすぐにエントリー機の標準機能になっているだろう。よって、無理に今買う必要はないとも思う。買い替える時には、その機能はついてきている。そして、その時こそ3Dの世界が到来したと言えるだろう。「立体でなければモニタにあらず」という位になってしまうのかもしれない。