SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

戦略なきSONYとAppleの違い

Appleタブレット型を出すというハード戦略には、ソフト戦略も含まれている。今度はどうやら、出版と放送のようだ。つまり、タブレットPCからテレビと本をデジタル化しようというのだ。これまでのAppleは、iPodで音楽をデジタル化し、iPhoneで携帯電話を変えた。今度は本とテレビ放送を一気にデジタルメディアにするつもりらしい。従来の電子ブックと違うのは、恐らくカラーである事だろう。そして、従来のテレビと違うのはストリーミングによる自由な時間に見られるテレビ番組だと推測される。
 
さて、カラーの電子ブック、時間の選べるテレビ番組、こんなことは誰でも考えつく事だが、それを丁寧に作り込んで需要に結びつける事が出来るのがAppleの優れたところだ。では、AppleSONYの違いについてピックアップしていこう。
 
1.ハードは作れてもビジネスが作れない日本メーカー(SONY

  • 薄型ノートパソコンが作れれば、基本的にタブレットコンピューターは作れる。だが、重要なのは、ビジネスなのだ。金になると言う説得力がないと出版社やテレビ局を説得出来ない。そのためには、最低でも電子ブックはカラーでなくてはいけないし、本も手ごろで、買いやすく、著作権者により多くの利益が配分されるようなビジネスモデルでないとダメだ。しかし、ソニーの作った電子ブックはモノクロで、本の価格は高額で買いにくく、コンテンツもどうでもいいものばかりで魅力がなかった。しかも高額な上にレンタルだと言うから呆れた。こんなもの商品以前の問題である。つまり、ハードがダメと言う事もあるのだが、最低のビジネスをしているから、ソフトもついてこない。まるで昔のAppleのようだ。昔のAppleは、何でも作れたがビジネスモデルを作る事が出来なかった。だが、今のAppleはどうだろう。ビジネスが作れる会社になっている。それが第一にAppleSONYの違い。

 
2.ダメなパートナーの相手をするな!(糞に合わせると自分が糞になってしまう)

  • 日本の頭の硬い著作権関連企業(出版社やメディア企業)を相手にするよりも、新しい事を恐れずチャレンジするアメリカの出版社やテレビ局を相手にするべきだった。日本の会社なんてのはチキンだから、アメリカで成功事例が出来れば、それに習う形で金魚の糞みたいについていくのだ。彼らは金魚の糞なのだ。つまり糞よりも、金魚を相手にするべきだった。つまり、ここで大事なのは、チャレンジする姿勢のあるいいパートナーを選んでいるアップル、ダメなパートナーの相手をしてアイディア(先行特権)をダメにするソニーソニーがしなければいけなかったのは日本の出版社の相手をせず、早々にアメリカに出ていって、サービスを展開し、先行特権を獲得するべきだった。つまり、第二のソニーAppleの違いは、ダメな(糞みたいな)パートナーの言いなりになっているソニー、いいパートナーを選んで共に利益を得ようとするのがApple

 
3.完成品を作るApple、あらゆる点で未完成なSONY

  • 昔のAppleの製品は先進的だが未完成なものが多かった。しかし、今のAppleの製品は最初から洗練されていて、最初から使えるものになっている。つまり、早い段階で需要を見て、長期間、開発を続けていた証拠なのだ。そして満を持して完成品になったところでやっと出す。最初から使い勝手がいいのでヒットが長持ちする。いいものだからね。しかし、ソニーの製品には粗が目出つ、それは、プロトタイプなまま出したと言える。これは、恐らく、戦略の統合性と一貫性がないからだと思われる。ソニーは失敗するたびに再編ばかりを繰り返してきた。つまり、企業の方針の一貫性のなさが短期開発に結びつき、戦略的統合性のなさがただでさえ少ないプログラマーを分散させてしまったと推測される。つまり、少ない人員で、短期間に製品を仕上げなければいけない。これではAppleに負ける。完成度の低さは、企業としての一貫性のなさが反映されていると思われる。よって、第三のソニーAppleの違いは、組織としての一貫性とした。

 
まとめ

  • Appleタブレットのような製品をSONYは作る事が出来た。だが作れなかった。それはビジネスモデルの提案が出来なかったり、糞ダメなパートナーの相手をしてしまったり、自分自身の方針がフラフラしていて一貫性なかったりして、結局負ける。

 
1.いいビジネス(ダメなパートナーを無視すれば、いいビジネスを提案出来たと思う)
 Apple:顧客にとっても著作権企業にとっても魅力的なビジネスモデル
 SONY:頭の硬い日本の著作権企業のいいなりになって、糞みたいなビジネスモデル
2.いいパートナー(日本の出版社は無視して早々にアメリカへ行くべきだった)
 アメリカの出版社 vs 日本の出版社
3.いいリーダー(先見性と、それに基づいた一貫性のあるリーダーが必要だった)
 ジョブズ vs ストリンガー 
 
率直に言って、SONYAppleに勝てた。だが、ダメなパートナーを選んでしまったのが運のツキだった。良いパートナーを見つけ、良いサービスを展開出来れば、充分Appleに勝てただろう。薄っぺらいノートばかり作っているべきではなかったのだ。音楽サービスの時だって日本の音楽会社の言いなりになりすぎて、酷く使い勝手の悪い音楽プレイヤーを作ってしまい、その結果、デジタル音楽プレイヤーで先行していたのに関わらず、iPodに負けた。音楽、出版、テレビなど、もう旧来メディアをデジタルにリプレースするのは全てAppleにやられたのかもしれない。Appleも昔、Motorolaと言うダメなパートナーを選んでしまい、負け続きだったが、今は、有能ないいパートナーを選び、いい結果を出している。SONYにもいいパートナーを選ぶ姿勢があれば、もっといい戦いが出来るだろう。SONYに言いたい事は、もうダメなパートナーを選ぶなと言いたい。糞みたいなヤツは無視しろ。Appleの過去から学ぶべきだ。Motorolaのチップ供給能力の低さによって何度もシェア拡大のチャンスを逃し、ビジネスが提案出来ないから、ソフトもついてこず、コロコロ方針を変えたから未完成なものばかりを作っていた。でも、Appleファンは待ち続けた。なぜなら、みんなアップルが好きだったから、SONYも、そういうファンが、いっぱいいるはずだから、いいパートナーを選び、きちんとした一貫性を持てば勝てる。みんな待っている。SONYの復活を。
 
さて、挑戦する事を恐れ、チャンス(先行特権)を逃す日本の出版社は、幸運の女神に嫌われる。挑戦と言う対価を支払わずに利益を得ようとするケチは幸運の女神様はお嫌いなのだ。その金魚の糞同然のヤツを本気で相手にするSONYSONYだ。ダメなものを無視する事も経営判断として必要なのだ。何が主で、何が従なのか分かれば、主を相手にし、従を無視する事だ。主の動きに合わせて従が動くのならば、主を相手にすれば結果的に、それに従うものも動く、そういう計算がSONYには出来ていなかった。つまり、雑魚は相手にするなと言う事。