コピープロテクトが破られるのは、それが不便だからだ。EPNのような緩やかな規制にする事によって、問題は解決する。
EPNとは？
http://www.sophia-it.com/content/EPN
EPNは、同じユーザーだと確認できれば、コピーが自由に行えるシステムである。この延長で同じユーザーだと特定できれば、テレビだろうがビデオだろうが自由に見られる様にすればいい。しかし、そのデータをネットで流す事は出来ない。それで十分、コピープロテクトとしての意味も生まれるし、第一、破るニーズもぐっと少なくなるから、コピーされる規模も大幅に減る。
コピーユーザーが減れば、摘発もしやすくなり、それが結果としては、効果的な抑止力となる。現在の規制は、厳しすぎる事によって脱獄ユーザーが増えすぎて摘発が追いつかず、抑止力になっていないし、破るニーズが旺盛なので、簡単にプロテクトを破られる。フリーオなどは、プロテクトを破るニーズが大きいから、商売になるのであって、これが小さければ事業者としても旨味がなくなる。
つまり、ルールは厳しすぎれば、それに反する力も大きくなるのであり、それを適度な規制によって、多数派のニーズを取り込めば、少数になった不法ユーザーを確実に摘発する事で抑止力とする訳だ。その方が結果として不法コピーを効果的に減らせるだろう。今のB-CASやダビング10は、ユーザーニーズを汲み取ったコピープロテクトになっていないところが問題なのだ。
それが解決されれば、ビデオもテレビも売れて、コピーも少なくなり、ソフトも売れるだろう。現在のやり方は規制が強すぎて、不便だと思ったユーザーが不法コピーを流通させたり、ビデオやテレビを買わなかったり、ソフトも不正コピーが手に入りやすいのでコピーユーザーが多すぎて摘発もされにくい。結果として以下の結果を招く。
規制を安易に厳しくする事によって...
1.不正コピーユーザーが多すぎる → 摘発されにくい → 無法
2.ニーズが多いのでフリーオの様な製品が生まれる土壌を生み出している。
マイナーレベルに収束しない。
3.ビデオやテレビなどハードが売れない。
4.不正コピーが簡単に手に入る状態が継続する。
- ソフトの単価が高すぎる上に、録画規制も厳しすぎる為、この二つの要因が相乗効果で不正コピーのニーズを高めている。つまり、単にB-CASやダビング10をEPNに統合するだけでなく、ソフトの単価も下げてオンラインで流通させる事が大切なのだ。これによって、不正コピーをする人間を大幅に減らし、その減ったユーザーを著作権法違反で確実に摘発すれば、捕まる可能性が高い上に、別に録画しようと思えば出来るし、それほど高いソフトでもないものの為に捕まるなんてばかばかしいという事になって、結果としてコピーはされなくなる。
法律でも何でもそうだが、ニーズに合致しないものは結果を出せないのである。
