SKY NOTE

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6.11脱原発デモ行ってきた。

昨日(6月11日)、Webを徘徊していたら、脱原発デモがあると言うので、椅子に座ってPCを使って講釈を垂れているだけじゃダメかなと思ったので行ってみた。原宿の代々木公園の午後2:00のデモに行った。エネルギーシフトパレードというデモだという。場所に着くと、1500人くらいいて、原発の話を聞いた。菅下ろしのタイミングが「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案」の可決をしようとしたタイミングと一致しており、バレバレと言う話を聞いて、自分もそう思っていたので妙に頷いてしまった。そんなこんなで午後2時46分に震災の犠牲者に黙とうし、グループに分けられて渋谷を行進した。プラカードを渡されて、それを掲げて行進した。自分で作っても良かったのだが、何せデモ当日に知ったので用意できなかった。プラカードはA3の用紙にプラスチックのカバーを貼った奴だった。A4で印刷して、近くのコンビニで拡大コピーして、プラスチックカバーに覆えば作れるかなと言う感じ。自分が作るとしたら、Illustrator原発反対のピクトグラムを描いて「STOP GENPATSU !」みたいな感じで作っていたと思うのだけど、時間がなかった。あと、プラカードを掲げると腕が疲れるので高く掲げる棒があると楽だと思った。
 
行進を始めると、ケータイのカメラで写真撮られていたりして、注目はされている感じだった。ゆっくり歩くので、短い距離でも1時間以上歩いていた。天気は曇りで朝方までの雨で蒸し暑かったが、汗がだくだく出るような暑さではなかった。だが、真夏の晴天時に行進だったら、水筒は持ってきておいた方がいいと感じた。
 
最後の方になると疲れてしまった。おとといの床掃除の時の筋肉痛が辛かったが、不思議な事に行進が終わった後、筋肉痛がなくなっていたので、適度な歩行は血行をよくして筋肉痛の原因であるとされる老廃物を排出するのに効果的だと感じた。
 
デモの感想は、基本的に脱原発を掲げるのは正しいと思う。だが、理論的説明が乏しいと思った。省エネをして電力ピークを抑えれば、今すぐ原発を全部止めても、火力発電で充分電力がまかなえるとか、そういう説明が必要だと感じた。(ピーク時5500万キロワットに対し、15%節電し、4700万キロワット以下にすれば、東京電力圏内では、現在稼働中の東京電力原発(500万キロワット)を全部止めても大丈夫である。ちなみに現在の東京電力の需要グラフを見ると、6月11日午後7:00 最大3263万キロワットと、4700万キロワット(東京電力の今年の最大供給能力5200万キロワット-原発500万キロワット)以下であり、この水準ならば原発はいらない)行進の最後の方では、この行進を行った団体のカンパに警察の方が入れてくれたと聞いて、友好的なデモだったと感じた。そういう意味では成功しているデモだった。
 
基本的に私がこのデモで楽しかったのは、小さな子供が楽しそうにデモに参加している事だった。このデモは、彼等の為のものであり、その彼等がそのデモを楽しんでいる事が、とても意義があったと感じる。というか、楽しそうに遊んでいる彼等を見ている事、それ自体が、何の為に、このデモをやっているのか感じるのに充分な事だった。
 

再放送 NHKスペシャル 原発危機 第1回「事故はなぜ深刻化したのか」

今日(6月12日 日曜日)の深夜1:30(25:30)に原発事故のNHKの特集番組がやる。

 NHK 6月12日(日) 25:30(深夜1:30)再放送
 NHKスペシャル 原発危機 第1回「事故はなぜ深刻化したのか」
 
これを見ると、原発事故が深刻化するに至った経緯が分かるので見逃した方は、この再放送をビデオなどに録画しておく事をオススメする。必見だと思う。民放局で報道されている内容とかなり違うので、いかに民放局が歪曲報道をしているのかよくわかる。電力会社のスポンサー料(年間2000億円)はダテじゃないね。(皮肉)
 
民放局の報道がおかしいと思ったのは、これほど深刻な事故なのに事故当時の報道に具体性が欠けていたところ、事実を歪曲する際に必要なのは、粗が目立たないように事実を曖昧にする事なんだ。そういう意味で、具体的な内容は歪曲報道には向かない。今回の民放局の事故報道の曖昧さから見て、そこが疑問だった。具体的に報道すると、嘘もバレやすくなるので難しいのだ。
 
その点、NHKのこの番組は、多少曖昧なところもあるが、民放局の具体性皆無の憶測含有量満載といっていいほどの報道よりも遥かにマシである。ちゃんと時系列にそって丁寧にドキュメントされている。こういう情報が欲しかったと言う内容だ。
 
内容から察するに、事故の原因は管総理ではなく、事前想定の極端なまでの甘さにあったと言える。最悪の想定を全くしていなかった東電原子力保安院の責任は免れないと感じる。もし、それが出来ていたら、電源喪失は防げたかもしれないし、ベント時の放射能流出もフィルターをベント弁に設置する事で防げたかもしれないし、事前想定が充分に出来ていて、海水注入がもっと早くできていたら水素爆発も防げたかもしれないし、また、水素が発生した時でも、その水素を排出する事も出来たかもしれない。全ては、事前の想定が充分にされていなかった事による準備不足から、初期対応の遅れ、事後の対処の不備、それによる事故の深刻化を招いた図式が浮かび上がる内容だった。具体的な内容は、番組を見るなどしてほしい。この原発事故について知りたい人は必見だと思う。
 
この番組から、あまりにもお粗末過ぎる原発の管理体制をみて原発は全て停止した方が良いと感じた。以前までは、二酸化炭素の問題や、電力の安定供給を考慮して10年程度をかけて原発を停止すればよいと考えていたが、いつ再び大地震が起こるか分からない状態で、このあまりにもぬるい連中に原発を任せておくのは、非常に不安(危険)だと思い、原発の全てを停止するのがベストだと感じるようになった。そう思って調べてみると、意外にも原発を全て停止しても、ピーク電力(瞬間風速的な電力需要)さえ抑えれば、火力発電だけで日本の全電力(9550億キロワット時)まかなえるだけの発電能力(1.2兆キロワット時)があると分かった為、原発を全停止するデモにも参加した。つまり、あの、あまりにもヌルイ連中に原発を任せておくのは非常に危険なので、二酸化炭素が増えても放射能による被害よりかはマシと言う事で、原発全停止に私は賛成した。